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カテゴリ:知恵バッグ
せりなずなごぎょうはこべらほとけのざすずなすずしろ
昨日閉店間際のヨーカドーに駆け込んで買っておいて七草セットは せりとなずな(蕪)とすずしろ(大根)くらいしか見分けがつかなかったけど 今朝はしっかりと七草粥の朝食を。 子供の頃から七草粥で無病息災を願ってきたから この歳まで元気なんだなどとはまったく思わないけれど、 独立するまで毎年家族でいただき、 そしてつい最近までフリーズドライの七草粥セットが 年明けに母から送られてきていたことを思うと 面倒だとかどうでもいいなどと思う理由はどこにもない。 お正月七日に七草のお粥を食べる習慣は立派な日本の文化であって。 1月7日は、一年の間に5つある節句のひとつめにあたる日で 「人日(じんじつ)の節句」と言われている。 中国では元旦からそれぞれの日に動物を当てはめて占う風習があって 7日はようやく「人」になる。 ゆえに7日は大切な日として「人日の節句」となり、 それが伝来したといわれる。 お節で疲れた胃をお粥で癒す意味もあるのだそう。 ちなみに他4つの節句は、3月の桃の節句、5月の端午の節句、 7月の七夕の節句、そして9月9日の重陽の節句。 重陽の節句は今ではほとんど知られていない。 ワタシもずいぶんと最近まで知らなかった。 中国では奇数を縁起のいい「陽」の数としていて、 一番大きな陽数である「9」が重なる日、つまり9月9日を 「重陽の節句」として祝ったらしい。 別名は「菊の節句」。 菊が「不老長寿」の薬草とされていることから、 敬老の日が9月に制定されたのかもしれない。 そんなわけで、 正月七日の朝に七つの葉っぱが入ったお粥を食べることには これだけのバックグラウンドがある。 今の子供たち、若い人たちは親から教えてもらえてるだろうか。 そして次の世代に伝えていってくれるだろうか。 知らなくても、やらなくても生きてはいけるけれど、 先人から受け継がれて来たことにはなにかしらの意味がある。 お餅を入れてしまったせいで、ややボリューミーになってしまった 七草粥をいただきながら、どこか憂いを感じた朝だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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