私は、小学校・中学校の頃は野球小僧でしたし、サッカーも好きでした。
毎日のように壁に向かってボールを投げたり、あるいはサッカーボールを蹴っていたように思います。
ただ、進学した高校には野球部がなく、通学にも時間のかかる私立学校でしたので、高校時代は帰宅部でした。
だから同年代の子らが野球やサッカーをしている姿を見るのが羨ましくて、それ以来高校野球も観戦する機会はほとんどなかったのですが、近年は自分の子供と同年代の子らが必死に頑張っている姿を見るのが楽しくて、今年の夏の甲子園も仕事の合間に観戦していました。
大阪桐蔭、春夏連覇おめでとう!!
勝って当たり前と言われる重圧の中、本当に苦しい戦いを勝ち抜いたことに、ちょっと感動してしまいました。
特に地方大会の準決勝、ちょうど昼ごはんを食べながら見ていましたが、9回ツーアウトランナーなしまで履正社に追い詰められながらの逆転勝利は、手に汗握りながら観戦しました。
そんな大阪桐蔭、特に藤原君と根尾君が注目されがちですが、私はずっと主将である中川君に注目していました。
昨年、春のセンバツを制し、夏も順調に勝ち進んでいた3回戦、2年生ながら3番ファーストで出場し、先制点も叩きだしていた中川君ですが、9回ツーアウトからファーストベースを踏み損ね、逆転負けのキッカケを作ってしまったのは記憶に新しいところです。
その踏み損ねの遠因となったとも言われる相手プレーも物議を醸しましたが、それには一切触れることなく甲子園を去って行きましたが、そんな彼が主将としてこの1年間、どんな思いを持ちながら野球をやっていたのか、また「野球の神様に対し、恥ずかしくない姿を日々心掛けて」というひたむきさに、何とか勝たせてやりたいと観戦していました。
そして決勝戦の試合後、普段は厳しい主将という中川君が泣き崩れていたのには、本当に凄い重圧、プレッシャーを感じながら1年間過ごしてきたんだなと、私もちょっともらい泣きしてしまいました。
彼の強烈なキャプテンシーに率いられた大阪桐蔭、いろいろ批判もされますが、監督も含め彼らの野球に対する取り組み、謙虚さは本当に素晴らしかったと思います。また、昨年のどん底から中川君を救ってくれたのは前主将である福井君だったと言います。
もう、少し前になりますが、チーム、組織にとって主将(キャプテン)はやはり重要な存在であると感じさせてくれたのは、ワールドカップにおけるクロアチアのモドリッチ選手もそうでしたね。
決して前評判の高くなかったクロアチアですが、献身的に動き回る主将モドリッチ選手に引っ張られての準優勝、これも世界中に感動を与えてくれました。
自分の息子もこんなふうに成長してくれたら・・・いいなあ・・・。