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今年も巡ってきた林美雄の命日。
去年はアナウンサーの場合、役者や歌手と違って生前を懐かしむソフトが無いことを嘆いたが、 実は元気なミドリブタに会える映画が少なくとも2本はある。 「太陽を盗んだ男」(1979年) 昔観たことがあったが今回再び観てみた。 ‘隠れた名作’として定評がある。 しかし、この言い方はかなり‘曲者’だ。 商業ベースで成功した作品、誰もが異口同音に誉める作品を貶すのは 捻くれ者や通を気取る輩には逆に快感になることもある。 一方で‘隠れた名作’を批判することは、自分の理解力や感性が実は劣っていることを 証明するようでやや恐怖がある。 そんなひとつのプレッシャーを割り引いても中々の作品だと思う。 実際ウィキで調べたら、 「1979年度キネマ旬報 日本映画ベストテン第2位、キネマ旬報読者選定邦画ベストテン第1位、 映画芸術誌ベストテン第3位、映画人が選んだオールタイムベスト100(キネマ旬報/1999年) 日本映画篇では13位に選ばれた。」 とあった。 肝心の林美雄の出演シーンだが、これは自分で目を凝らして見つけてください。 ヒッチコック作品でヒッチコックを探すよりは簡単だ。 「ザ・レイプ」(1982年) この作品は今回初めて観た。 リアルタイムでは日本に居なかったし、田中裕子という女優が余り好みでなかったこと、 あとはタイトルがやや生々しくて手が出なかった。 何しろ高校生の頃平凡パンチやプレイボーイを書店で購入するのが恥ずかしくて 友達に頼んでいたナリポンですから・・・。 田中裕子といえば「火火」(2005年)で演じた陶芸家の役が最も印象深い。 そこから20年以上時間を‘逆走’して観る彼女は文字通り若々しく、裸体も瑞々しく、 井上陽水の‘青空、ひとりきり’に合わせて踊る姿もしなやかだった。 実際の自分の人生ではすべてのものが時の経過とともに枯れて衰えていくのが現実なので、 妙に新鮮に感じられた。 原作は落合恵子で彼女の著書なんてろくに読んだことが無いのに 何故か彼女らしいといい加減に感じてしまった。 監督は東陽一、他の作品も数多く観ているが、これまた安易に彼らしいと思った。 この映画での林美雄はしっかり役をもらっている。 オープニングのクレジットにも名前が出てくる。 田中裕子の上司で秋山という役だ。 登場シーンは、25分、43分、74分の3つある。 3つめが最もミドリブタを堪能できる。 ヴォリュームたっぷりの髪型、茶色の大きなメガネ、あれが80年代前半のファッションだった。 誰かに似ていると思いながら余りにもマイナーな人なので思い出せず、 突き止めるのに苦労したが、大木凡人(オオキボンド)というレポーターだった。 普通は答えに辿り着くと達成感を味わえるものだが、 これに限っては永遠の謎にしておいたほうが良かったと反省した。 じゃあ、わざわざ書くなよとミドリブタファンに言われそうだが実際にそう思ったことだから仕方ない。 因みに彼は古田敦也の従弟だそうだ。 アナウンサーという職業柄しゃべるのは得意な筈だが、やはり俳優として台詞になると やや勝手が違う。 それでもどこか素の男としての林美雄を感じさせる部分もある。 ところで2本の映画の主役は沢田研二と田中裕子。 あれっ、このふたりって夫婦だよね。 陽水と石川セリはミドリブタのお陰で結ばれたが、もしかしてジュリーも・・・。 な~んてことは全くなく同じ年の「男はつらいよ 花も嵐も寅次郎」(1982年)での 共演がきっかけらしい。 さて、今年は幸いはっきりしたネタがあったが来年の7月13日は何を書こうか。 まあ、1年じっくり考えましょう。 林美雄を忘れない~あの夏の光と影は何処へ逝ってしまったの♪~ 続・林美雄を忘れない~愛はいつも束の間、今夜遠く旅立つ♪~ 続々・林美雄を忘れない~それは小林千絵ちゃんのお陰だった~ 又・林美雄を忘れない~あれから5年、命日には線香一本、花一輪~ 又々・林美雄を忘れない~年に一度はミドリブタの美声と懐かしさに酔う~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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