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なりぽん@厭離庵

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2010.09.24
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カテゴリ:カテゴリ未分類
dn-20100705


イチローが10年連続の200安打の記録を達成した。
日本全国、マスコミ総動員で祝福ムードだが、そもそもイチローに否定的な立場の私としては、
どうしても違和感を覚えてしまう。

ところでホットドッグの早食いで有名な小林尊という男を知っているだろうか。
毎年アメリカの独立記念日に開催されるNathan's Famous Fourth of July International Hot Dog Eating Contest(ネイサンズ国際ホットドッグ早食い選手権)で
2001年から6連覇した。
今年は主催者側と条件が合わず出場しなかったが、会場でもめて拘束逮捕された。
日本のマスコミでも伝えられるが、本場では毎年かなり大々的に報道されるから、
彼の認知度はかなりあり、今回の逮捕劇を一面で扱ったところもある。

彼はそれまでの20本台の記録をいきなり倍増の50本として
まさに鮮烈なデビューを飾り、向こうの人間が好んでつかう‘TSUNAMI’という
ニックネームを付けられた。

しかし、彼の食べ方を見ると唖然とする。
ホットドッグを折って口に入れ、その後にパンを打ち込む。
水に浸すこともある。
wikiによれば
>ホットドッグとパンを分けて食べるスタイルは「トーキョー・スタイル(Tokyo style)」
>または「ジャパニージング(Japanesing、日本人方式)」と呼ばれる。

あんな食べ方を見て、ホットドックを食べたいとは思わない。
美味しさも伝わらない。
というかある種の不快感を覚える人も多いのではないか。

ルール上では違反ではないが、そもそも想定していなかったのかもしれない。
その後もルール変更をしないのは自由の国アメリカの意地だろうか。

もし日本で握り寿司の早食い大会があって、外人が独特の食べ方をして優勝したとしよう。
寿司ネタとシャリを分けて、最後はお茶に打ち込んでかっこむ。
そんな絵を見せられてチャンピオンは堂々の200貫制覇と伝えられてもどっと白けるだけだろう。

イチローの安打記録にもある種の共通性がある。

記録(数)は凄いが美しくない。

彼の安打数の源は内野安打で今季は200安打の約3割がそれだ。
ソフトボールでいうスラップ打法(所謂当て逃げ)もやるし、
わざと芯を外してボテボテのゴロにすることもある。
普通の打者の打ち損ないの打球に似ている。
それも技術と言えばそれまでだが見ていて美しくない。
実況があの手の内野安打を‘文句無しのヒット’‘クリーンヒット’とは絶対言わない。

小林尊の場合は飽くまでも個人競技だがら自分のスタイルを貫けばいいとも言えるが、
野球の場合はそうはいかない。
その観点からもイチローの記録は美しくないと感じることがある。
野球は個人の安打数を競うものではなくチームで得点を争うスポーツだ。
ところがイチローの場合個人記録を優先させている印象を強く与える。
散々指摘されているが安打数に執着する余り四球数が極めて少ない。
だから松井秀喜と比較すると打率で0.4以上高いのに出塁率では並んでいる。
これはリードオフマンとしては致命的な欠陥だ。

試合展開を考慮せずにヒットの出やすいというだけで常識外れなことをやったりする。
首位打者を争っている男が9回1点ビハインド、2アウトランナー2塁の状況で、
連日バントヒットを狙ったらチームメイトから総スカンを食らって当たり前だろう。
現地紙にもIchiro is currently much more concerned with Ichiro than he is with helping his team. と書かれた。
‘currently’と期間限定にしているのは記者の温情かもしれない。

打者及びそのファンとしては点に絡むことが最も満足感を味わえる、
きょうのこの記事の流れで言えば美しいシーンだと思うのだが、
イチローの場合はそれが少ない。
これだけの安打数を誇りながらHRはデフォで少なく(6)まるで地雷を避けるように
打点も伸びないし(40)、本業である筈の得点も見劣りする(70)空疎なものだ。

日本人オーナーのSEAが組織的に関わっている点も美しくない。
チームのトータル・ペイロールの約20%をこのシングル・ヒット・コレクターに費やしている。
最近のスタメンだとイチローひとりの年俸が他の8人の打者の合計を上回っている
というから呆れる。
金銭面だけなく監督人事にも影響力を持たせていると言われているから
イチローのひとり天下になっている。
こういったイチロー偏重がチーム編成を無茶苦茶にしてSEAの低迷を招いているという
批判は多い。
2001年を最後にポストシーズン進出はゼロどころか今や地区最下位の常連だ。

もうひとつ指摘したいのがホーム、セーフィコでの記録員の存在だ。
MLBの場合記録員が球団に所属するために恣意的にHとEを決めることができる。
イチローの場合は内野ゴロが多いから判断の対象になることが極めて多いが、
野球通なら赤面してしまうような露骨なイチロー贔屓が横行している。
今季はKCが異例の再審査を要求し覆ったことがあるほどだ。

10年連続200本安打を偉大な記録として単純に考える向きが大半だろう。
W・リップマンが言うところの「ステレオタイプで世の中を見たほうが楽だから」だ。
「観察してから定義するのではなく、定義してから観察する」と言うのも見事に
当てはまっている。
200安打の内容や実質を観察してその価値を定義するのではなく、
単純に200安打は偉業だと定義してから観察する。
この場合の観察は数字さえ数えられれば誰でも参加できるから、
老若男女、野球素人を巻き込んで熱狂するにはもってこいだ。

人によって美意識が違うのは当然だし各人各様の信念に従えばいい。
但し、毎年恒例の安易な200安打カウントダウン過剰報道で刷り込まれ、
審美眼を狂わされている人達が数多く存在することは実に嘆かわしい。
美意識だの審美眼だのとフィルターを掛けた表現にしているが、
有り体に言えば野球と言うスポーツの本質を見誤るなということだ。

イチローは何故WBCで見せる姿勢、メンタリティをMLBの所属チームで発揮しないのか。
いや、発揮しようとさえしないのか。
メジャーリーガーにとって最大の目標であり最高の喜びと名誉はチャンピオンリング獲得
だということに異論を挟む選手はいないと思うのだが・・・。

イチローの話でホットドッグの小林尊を持ち出すことを思いつくとは自分でも予想外だったが、
この項目を発見した時は思わずニヤリとした。

>hotdog、あるいはhotdoggerという単語は英語圏、特にアメリカ合衆国において、
>有能だが自己顕示欲の 強い人物の喩えとしてやや皮肉っぽく用いられることがある。


≪関連記事≫

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イチローの記録はすべてまやかし?~米ウォールストリート・ジャーナル紙(WSJ)が指摘~

ichiro-200h








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Last updated  2010.09.24 16:22:31
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