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テーマ:食べ物あれこれ(50276)
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心臓を患っている者にとっては冬場のトイレと脱衣所は危険地帯だ。
我が家ではどちらにもファンヒーターを置いているが脱衣所の方のやつが 寄る年波には勝てず最近調子が悪くなっていた。 先日別件で家電量販店に行った時についでに暖房器コーナーを覘いてみると、 在庫処分品でなんと1,480円の電気ストーブを発見した。 400Wの石英管が2本、スイッチのボタンも独立していてそれを押すだけの 超シンプルな仕様だ。 頻度からいったらこれでいいじゃん・・・(^。^) かみさんの一言に押された私は店員を一応呼んで用途を告げ、 ‘念のため’に値下げ交渉をしたが流石に叶わず額面で購入。 早速脱衣所に設置し従来通りかみさんがスイッチを入れてから10分後に 私が行ったが全然暖かくない。 つーか玄関並の厳寒の脱衣所・・・(-.-) 夕飯の時にその非力さをかみさんに証明するためにダイニングに持ち込んだ。 スイッチを入れてもまさに今や死語化した‘蛍光灯’のように反応が鈍く思わず確認したくなるが、 次第に‘赤面’していく。 ファンヒーターのように轟音を発することもなく、 松岡修造のように必要以上に全面に熱さを主張する訳でもない。 非力な分、でしゃばらない存在で心地良くさせてくれるのだ。 そんな謙虚さが気に入ってこのストーブは夕飯時の私の愛用品になった。 そしておとといのことだ。 メインは天然ブリの刺身、本わさびを鮫皮でおろすのはいつものことだが、 わさびが余ってしまった。 それを見た私が一言。 ねぇ、俺の部屋に行って例の海苔持ってきて・・・(^。^) 実はここ3,4年なりぽん御用達の高級海苔がある。 最初は贅沢だと思ったが一度味わったら戻れなくなった。 1枚の大きさは半切り。 それをストーブの火であぶってみた。 手のスナップをきかせてそれっぽくやっているとぷ~んといい香りがしてきた。 実際に食べてみるといつも以上のパリパリ感が味わえた。 ほらほら、これはいい感じだぞ・・・(^。^) かみさんに渡すと彼女も満足気な表情をみせた。 これは使える。 1,480円の激安電気ストーブは暖房器具としては非力だが、焼き海苔をあぶるには最強だ。 素人がガスや炭火等の直火であぶるのは危険だし加減が難しそう。 グーグル様を出動させたら何かそれっぽいサイト‘海苔JAPAN’が見つかり、 そこのQ&Aにもあった。
そのうち電気ストーブで焼く場合が追加されるかも・・・(>_<) 思い起こせば私が初めて真っ当な蕎麦屋に行ったのは30数年前。 環七沿いにあった‘練馬田中屋’だった。 デートだったがお互いそんな蕎麦屋は初体験で妙に緊張したものだ。 今は病的と言っていいほどの本わさびフェチになったが、 本わさびをおろし金でおろすのは勿論初めてだった。 とは言え、当時既にとんかつ屋でミニすり鉢のゴマをする経験をしていたから わさびをおろすのは大したことではなかった。 問題はそば前に頼んだ焼き海苔。 炭の入った木箱はまるで何かのからくり箱のようで焦った記憶がある。 それから10数年が過ぎ、本格的な蕎麦好きになったが、 焼き海苔を注文することはあまりなかった。 別にあの時の経験がトラウマになった訳ではなく、 コストパフォーマンス的に余り魅力を感じなかったのが本心だ。 焼き海苔よりまずは卵焼きか焼き味噌でしょ・・・(^。^) 厳密に言えばそれぞれのお店の焼き海苔にも差はあるだろうが、 他のメニューほどではないだろうと考えてしまうせいもある。 それが今はこの電気ストーブのお陰で簡単に焼き海苔を味わうことができるようになった。 まあ飽くまでもきっかけになっただけで、本当に焼き海苔を食べたかったら今までも いくらでも方法があったんだけどねぇ。 田中屋での今の焼き海苔の値段を調べようとググっていたら 何と2008年に練馬の店は閉店していた。 90年代に経営陣が代わり方向感が市場原理主義的になっていたのは承知していた。 以来、元の田中屋感の強い暖簾分けの店@上石神井に通うことが多くなり、 穢土を離れる前には初代の店主が自宅でやっている店@ひばりが丘にもお邪魔した。 経営者が変わったのだからどうにでもなれと思いながらも、 私の蕎麦屋の原点であるあの店の風情ある建物がなくなったと思うとやや淋しい。 因みに私がハマっている海苔はこれだ。 九州産と千葉産とで組み合わせを選べるが今の私は全部千葉産にしている。
う~む、この海苔を2回注文すると電気ストーブを3台買ってもお釣りがくる・・・(>_<) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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