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2010年10月30日、野沢那智が肺がんで亡くなった。
72歳だったから58歳だった林美雄に比べれば長生きしたとも言えなくもないが、 やはりこの訃報は素直に悲報だった。 野沢那智と言われて何を思い出すかは人によって、或いは世代によって多様だろうが、 私にとっては文句無しにTBSパックインミュージックの金曜パックだ。 チャコこと白石冬美とのコンビでやっていた‘ナチチャコパック’は1967年の放送開始以来 終了までの15年間続いた。 他の曜日はパーソナリティの入れ替えがある中、文字通り不動の存在として君臨した。 単にTBSにとどまらず、当時のラジオ深夜放送ブームの流れを作った立役者と言ってもいいだろう。 私の同世代の友人達の間でも当然人気で‘えっ、こいつも聴いてるのか’って感じだった。 番組内容が本として出版され、金持ちのダチが買ったのを回し読みしたものだ。 エンディングに流れた曲は‘シバの女王’、最初は心地良いが何れ退屈に感じてしまうジャンルと 言えそうだが、いまだに妙に切なくしんみりしてしまうは‘金パ’のせいだと思っている。 途中から2部制になって1970年5月に久米宏の‘代役’として登場したのが、 林美雄だったのだ。 いきなり飛びついた訳ではないが、1部のナチチャコを欠かさず聴いている連中の中から、 2部もイケてるぞという話になり私もそれに乗ったクチだ。 午前1時から5時までぶっ通しで起きているのは容易ではなかった。 保険でどうせカセットに録音しているから、あとで聴けば済みそうだが、 そこをリアルタイムに拘るのがある種の‘愛の表現’だと感じていた。 当日、学校で直ぐに話題にできる輪に加わるのが勝ち組という意識もあったと思う。 何れせよ今日書きたいことはこれだ。 野沢那智がいなかったら林美雄を知らない人生になっていたかもしれない。 7年も先に逝った‘先輩’の林美雄はこんなセリフを吐きそうだ。 ようこそ野沢那智様 天国のパックインミュージックでは俺が1部であなたは2部・・・ぶっぶ~ (´・ω・`) しかしこれには色々な問題がある。 先ず、あのふたりが天国へ行く資格があるような人生を送っていたか。 資格があっても、サブカルチャー、カウンターカルチャー、アンダーグラウンドの印象が色濃い彼等が、 恐らく体制派が多そうな天国に行きたがるか。 そして最後はそもそも天国なんて存在するの?ってことになる。 天国とは闇を恐れる人のおとぎ話にすぎない(英国の物理学者スティーブン・ホーキング博士) 私自身も‘おとぎ話’なんて信じちゃいないが、弔辞とかに有りがちなこの白々とした感じも、 他人に関しては悪くない。 毎年ミドリブタの命日には何か書こうと決めていながら、ネタ不足に困っている中、 今年は迷いなく書くべきものがあった。 但しそれが訃報がらみというのはなんとも・・・(-.-) 林美雄を忘れない~あの夏の光と影は何処へ逝ってしまったの♪~ 続・林美雄を忘れない~愛はいつも束の間、今夜遠く旅立つ♪~ 続々・林美雄を忘れない~それは小林千絵ちゃんのお陰だった~ 又・林美雄を忘れない~あれから5年、命日には線香一本、花一輪~ 又々・林美雄を忘れない~年に一度はミドリブタの美声と懐かしさに酔う~ まだ・林美雄を忘れない~元気なミドリブタに会える映画2本「太陽を盗んだ男」「ザ・レイプ」~ まだまだ・林美雄を忘れない~‘帰り来ぬ青春’の真っ只中で遭った男~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.07.13 03:40:12
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