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組織に属する人間はその上司によって何かしらの影響を受けることは不可避だが、 今シーズンの松井秀喜の場合は余りにもそれが歴然だった。 6月9日に前任者のボブ・ゲレンからボブ・メルビンに指揮官が代わったが、 松井の起用方法が著変。 ‘マツイはエブリデー・プレイヤー、基本は3番固定、レフトでの守備も有り’ 就任直後に眼目のひとつとして明言したことを結局シーズン終了までほぼ4ヶ月守り通した。 なんという‘一枚舌’なんだ・・・(^_^.) 組織を維持するためには臨機応変に‘二枚舌’を活用することも時には必要悪と言えなくないが、 メルビンは清清しいほどブレがなかった。 幸いなことに松井も彼の期待に応えた。 オールスター・ブレイク後の爆発は想像を遥かに上回り、週間MVPも受賞。 チーム全体のオフェンス覚醒の牽引役と称された。 メディアもメルビン体制で最も影響を受けた選手に松井の名をあげ、 特にHRの大半をレフティから打っていることに触れ異口同音に前任者を糾弾した。 松井もおそらくそうだろうが、松井ファンもメルビンには感謝の言葉が見つからない程感謝している。 ありがとう、ボブ! だからあんたじゃなく、こちらさまのボブね・・・(^_^.) ゲレン解任劇の流れを作った直接の功労者は、 当時リーグの負け星トップ争いをしていたフェンテスになるから彼にも感謝?・・・(-_-;) シーズン終盤になって松井が再び不調に陥っても何故か起用し続けたのは、 ファンの目でも‘やりすぎ’の感じが否めないが、 来季以降正式な監督として3年契約をした彼の‘思惑’かもしれない。 明日の最終戦はローテーションのお休みとのこと。 2012年、松井がどこでプレイをしているか、或いはしていないか。 去就を巡っては確報が出るまで一切書かないのが私の流儀だが、 現状、松井秀喜にとって理想の上司と言えばボブ・メルビンで‘一択’だろう。 まあ、理想の上司像も昨今はあのチームプレイより個人記録を優先させる印象が強い イチローが上位常連になってだいぶ狂ってきてはいそうだが・・・。 世の中、全員にとっての理想の上司はなかなか難しい。 程度の差はあれ、誰かが厚遇されれば冷遇される者が必ず出る。 やはり王道はきっちりと組織に貢献することで必要不可欠な存在であることしかないのだ。 因みにNYY時代のジョー・トーリもメルビンも背番号が6だが、 今の30球団の現役監督に他にはいない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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