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去年の秋、中学の同期で還暦を祝う会を開いた。
卒業から45年、恐らく最初で最後の大規模な会だった。 流石に45年ぶりという相手は少ないが、40年ぶりというメンツはかなりいた。 勿論、中には顔を見ても一瞬では誰だか判別できない人もいたが、 至る所から‘えっー、全然変わってな~い’の連呼。 直言壁の私としては‘普通に変わってるし・・・’と突っ込みを入れたいところだが ‘変わってな~い’勢力は衰えを知らない。 実際話し始めると声の調子とか話す内容とか変わってないような気になる。 そしてそれが頗る心地良いのだ なぜ心地良いかと言えば、どこかで自分のアイデンティティを確認できるような 気になれるからだと思う。 当時、自我の確立を模索していたがアイデンティティを持てる筈もなかった年頃。 そこに遡る雰囲気を味わうことで、その後40数年否応なく自身のアイデンティティを 意識させられてきた時期より自分を感じることができる。 これはどういうことなのだろう。 多感な思春期を一緒に彷徨したという意識、或いはあそこが人生の原点だったという感覚。 そういったものが特別な感情を醸成しているのかもしれない。 と言う訳で(えっ!)、当時の私がミドリブタこと林美雄に心酔し、 40数年経った今でもそれ程色褪せない思いを持ち続けられるのも同じ構図と言っていいだろう。 今回の会に出席した人は半分弱、遠方から駆け付けた人も多かった。 約40年消息不明で没交渉だった憧れのマドンナを私のEx-CIA並みのスキル?で見つけ出し、 彼女もYOLO(You Only Live Once)の精神でアトランタから参加することを英断。 会の前日に夢にみた再会が叶い、15時間かけて40年の空白を埋めた。 Absence makes the heart grow fonder. ♪会えない時間が愛 育てるのさ~。目を開けたら君がいた♪ 一方で、どう頑張っても会えない場合もある。 約6%の人達が物故者になっていたのだ、統計的な数値は知らないが感覚的には多い。 卒業アルバムの中での連中の童顔がひと際幼く感じられる。 さて、ミドリブタの場合はどうか。 世が世なら私が奢った焼鳥屋のお返しを約束してくれた餃子屋で20年ぶりの再会を 強要することもできたが、故人を相手にそれは無理。 それでもこうして少なくとも年1回は、線香をあげ、過去に集めまくった音源で 二人だけのreunionができる。 それでいい。 それがいい。 映画‘クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲’の中で 子供たちのこんなやりとりがある。
御多分に漏れず私も50過ぎたあたりから懐古&回顧モード突入、最近はやや加速化している。 林美雄を忘れない~あの夏の光と影は何処へ逝ってしまったの♪~ 続・林美雄を忘れない~愛はいつも束の間、今夜遠く旅立つ♪~ 続々・林美雄を忘れない~それは小林千絵ちゃんのお陰だった~ 又・林美雄を忘れない~あれから5年、命日には線香一本、花一輪~ 又々・林美雄を忘れない~年に一度はミドリブタの美声と懐かしさに酔う~ まだ・林美雄を忘れない~元気なミドリブタに会える映画2本「太陽を盗んだ男」「ザ・レイプ」~ まだまだ・林美雄を忘れない~‘帰り来ぬ青春’の真っ只中で遭った男~ も一つ・林美雄を忘れない~ようこそ野沢那智様、天国のパックインミュージックでは俺が1部であなたは2部~ なお・林美雄を忘れない~故・原田芳雄と健在・山崎ハコ~ なおなお・林美雄を忘れない~ミドリブタと一度だけ飲んだ思い出の店が閉店していた~ 重ねて・林美雄を忘れない~ミドリブタの生涯と同じ年月を生きている~ 重ね重ね・林美雄を忘れない~ミドリブタのお墓参りをしたい~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.07.27 05:24:33
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