人生最大の大ケガは…!?
【ママ日記】私の人生最大の大ケガは左手の手首の傷…。大物を狙う時の釣り針のような形で、12針縫ったというこの傷。あれは短大に入ったばかりの頃、ニューオータニでウェイトレスのバイトをやっていた。派遣事務所に登録して結婚式や忘年会なんかでのウエイトレス♪社員の皆さんは親切で優しい!仕事をどんどん覚えていくのも面白い!って感じで楽しくやっていた。その日は「カルーセル真紀」のディナーショーだった。特に見たいわけでもなく、いつものようにサービスをしていると誰かが「ちょっと!今、お尻出してるよ~!それがすっごく綺麗なんだってば~!」と言っているのが聞こえた。トレーいっぱいのシャンパングラスを洗い場に持っていく途中だった。「お、お尻~!」と思い、急ごうとしたのが悪かった…慣れていないローヒールで、洗い場にもなんかがこぼれていたんだろう…ツルッ!と滑りトレーはひっくり返り、グラスがガッシャーン!!!「うわっ、怒られる~!」と起き上がろうとするとストッキングが見事に破れている…ゲゲェー、替え持ってきてない~!と思った矢先、後ろから来た社員の人がいきなり左腕をナプキンでくるんだ。「すみません!あの、グラスが割れて、ストッキングが…」としどろもどろの私をよそに「あの、料理長にすぐに救急箱持って来てって言って!…、ん~救護室にいくか!?」と慌ててある。ふと足もとを見ると、あれっケチャップが沢山こぼれてる!?跡で気がついた、あれは私の血だったのだ。何がなんだか分からぬまま、料理長が現れナプキンをそっとはずされ見た瞬間!「病院!病院!縫わんば無理!!」と。もしや、私はケガしたか!?痛みは何にも感じなかった…。それよりストッキングが破れた箇所を擦り剥いており、そこが一番痛かった(笑)傍で傷を見た瞬間、女性の社員さんが「ウワッ!」といい、トイレに行った。私には決して見せてはもらえないまま、夜間の救急外来へ。傷口を見ないまま、局部麻酔をして、まずは手のひらいっぱいのガラスの破片をピンセットで取られ、その後めくれた傷口を縫ってもらった。痛くはなかったが怖くて涙がジョー。そのまま固定され、2週間ほどで抜糸。傷は紫色で痛々しい…で、いつものようにバイトに行くとみんなの驚く顔が!「バイト続けるの!?」と。「嫁入り前の娘にこんな傷をつけてしまって…」と心痛されてあった社員さん達をよそに、「ねぇねぇ極道の妻みたい!?」と見せびらかす私。そんな私を見て「ほらね、妙に明るく振舞って心配させないようにしてるんだよ」とまた、より一層心痛めてあったらしい。当の私は、幸い左手首の小指側で、普通の生活では人目につくことはあまりなし、さほど気にしてなかった。そのままバイトを続け、短大を卒業し新しい仕事に就いた。道でバッタリあの頃の社員さんやバイト仲間と逢うと必ずこの話が出る。後にも先にもこんな大怪我したバイト生はいないでしょうと。今でも、この傷を見ると楽しかったバイト時代を思い出す。そして「あぁそういえば、カルーセル真紀のお尻見れなかったな~」とぼんやり考える。