|
カテゴリ:カテゴリ未分類
学院に無事到着すること9時近く。
師匠は治療院の椅子に腰かけたまま到着を待っていた。 「じゃあ」とお母さんは帰って行った。 「何が食べたい?」師匠の口癖にコレと言った返事をしようがない私。 結局はお任せとなるのだ。 時間も遅いので近場の洒落た店に行くことになった。 店の明かりは点いていたものの、駐車場はガラリとしている。 入口に小さな看板が・・・準備中。 もう、店じまいしたようだった。 Uターンしようとした時、お店の中から店員が飛び出してきた。 「いいですよ!どうぞ!」 今日は台風で客足もなく、店を閉めようとした矢先に1組入ってきたばかりで 営業することにしたらしい。 そんな所に私たちがやってきた、というのだ。 なるほど、奥に1組の客がすでに食事を楽しんでいた。 広い店内に、たった2組の客。 師匠「こちらの誕生日なんですよ」 と店員さんに私を紹介した。 テーブルにランプが運ばれ、乾杯のグラスがやってきた。 蝋燭の優しい明かりが揺らめいている。 食事も終盤を迎え、デザートとなった。 そこで運ばれてきたケーキには・・・ろうそく。 「わぁ♪」と思わず笑顔が出た。 帰り際、師匠はコンビニに立ち寄り、私は車の中で待機。 そこで携帯のメールをチェックすると、1通届いていた。師匠からだ。 何々?デコメ? 開いてみると、それは私がケーキを持って喜んでいるシーンを写メしたものだった。 あの時か・・・。 してやられた感じだ。 しかし、まぁ、台風の日の締めがこのような形で良かった。 34歳の善きスタートが切れたようだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|