ナースのたまご

　妊娠は数億の精子の中の1匹と卵子1個が受精して着床したこと。しかもたった数時間の間に精子と卵子がめぐりあわなければ受精は成立しない。健康な女性でも排卵のリズムはバラバラで、排卵の無い月だってある。精子も男性の体調や、精神状態にもより数も変動するし奇形の精子だって増加する。健康な男女でも妊娠の確立は10％以下。妊娠したからといっても防ぎ様がない流産だって10～15％もある。だから妊娠はとっても神秘的で、元気な赤ちゃんが生まれるということは奇跡的なことなのです。
　でも、世の中は不公平なもので、望まれない妊娠で人為的に殺されてしまう命もある。そして、赤ちゃんを切望しているのに妊娠はしない不妊のカップルもかなりの数でいる。（日本人夫婦の7～10組に1組の割合）
　あきにゃんは現役ナース時代、病気で死にたくなくてもどうすることも出来ずこの世を去っていく患者さん達を沢山見送ってきた。だから、命は本当に尊いもの、代えがたいものなのだと体感してきた。だらか、命を大切にして欲しい。しかし、現実は悲しいもの、あきにゃんの周りにも中絶している子はいる。みんなの周りにもいると思う。中絶とは他人事ではなく、ごく身近な事になってしまっている。やっぱり授かった命は大切にし、赤ちゃんだってみんなに祝福されてこの世に生まれてきて欲しい。せっかく授かった命を自分の手であやめてしまうような事はなくして欲しい。それから、赤ちゃんを望んでない人は避妊をする事を守って欲しい。避妊は簡単なことです。中絶してから事の重大さに気付くのでは遅い。
　女性だからこそ妊娠・出産とすばらしい体験が出来る。それなのに、自分自身の体を傷つけ、心もズタズタな思いをする体験なんて本当は誰もしなくていい事なのだから…。