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深夜3時。コンビニで少年誌の立ち読みを終えたあたしは、レジをしている男性の目線を気にしながらドアを押して、冷え切った空気の外に出た。 止めてあった自転車まで小走りで行くと、ペダルの下に落ちている物に目がとまった。 先が赤い煙草。 せめて、 ちゃんと火を消してからポイ捨てしてほしいなぁ・・と思いながらそれを踏む。 踏む 踏む 踏む。 靴をどけて、煙草を見てみる。 まだ赤い。 踏む 踏む 踏む。 なかなか火の消えないその煙草に、あたしは何度も、地面を蹴るように踏む。 デモキエナイ 踏む 踏む 踏む。 まだ赤い。 不審に思って煙草をよ~く見てみる。 先の赤い煙草。 でも、火はついてなかった。 赤くなってたのは口紅の痕。 踏んでも消えなかった赤。 けっして消えなかった、口紅の炎。 コンビニに戻って、私は安物のルージュを買って、 今度煙草を吸って見ようと思った。 最後以外はノンフィクション。 吸う方は色が違うからわかるだろ!? って突っ込まれそうだけれど、 ノンフィクション。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年04月07日 22時40分11秒
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