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カテゴリ:読書、本
今年は平年より寒く
春の芽吹きも感じられず 春の到来が待ち遠しいです(^^♪ そうは言っても 我が家の庭に少しだけ春を感じられる場所がありました 日当たりの悪い所に植えた チューリップの球根から葉が出てきました 早めに植えたからでしょうか?・・・ 今週末辺りから ようやく春めいてくるようです☆彡 昨日の最低気温 氷点下5度 日中は8度 陽射しは強くなっていますが 風が冷たく ウオーキングもついつい億劫ですが たまに歩いています 家の近く 区画整理で川に橋を架ける工事をしていました 手前 水が流れているのが分かるでしょうか? 大変な作業です! 寒い日が続くと 読書が捗ります!(^^)! <壁の男> 貫井徳郎著 北関東の集落の家々の壁にひたすら絵を描く寡黙な男 稚拙で奇妙な絵は話題となり ライターの「私」は その男「伊苅」を取材し始めます 沈黙の裏に隠された孤独な半生と悲しい真実が明らかに・・・ これ以上はネタバレになりますので~ 貫井徳郎作品はミステリーが主となりますが 一般的な犯人捜しのミステリーとは異なり 心理的なサスペンスであったり 社会問題を題材とした内容や 日常に潜む恐ろしい悲劇など・・・ 多彩なところが非常に面白いのです。。。 この「壁の男」に話を戻します 冒頭 家の壁に稚拙な絵を描き続けると書きました その理由が この作品の主題とされています 物語は一章から五章へと 構成されています 各章毎に壁の絵とは関係ない事例が綴られていますが・・・ そこに辿り着くまでの経緯や伊苅の過去など 読者を惹き付けていきます そして最終章になって初登場の人物がいたり 前章で はてなマークが付くような謎が解明されていきます・・・ あーそうだったのか~と! そして最後の一行に 《絵を描き続けた理由が綴られています。。。》 最後の一行を読み終え 本を閉じても 頭の中は全体像を追おうと 暫く考える時間が必要になってきます 家族とは何か? 懸命に生きた伊苅の生き方に それぞれ感銘を受け こんな惨いこともあるのかと・・・ それが小説と言ってしまえばそれまでですが 自分なりに納得し 初めて完結するのかな~ と思わせる小説でした 貫井徳郎作品 慟哭・乱反射・夜想・追憶のかけら・微笑む人・修羅の終わり・転生・〇症候群・新月譚… 書ききれない程 まだまだありますが~ それぞれ新鮮で 好きな作家のひとりです 心に残る作品が 又ひとつ増えました! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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