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テーマ:政治について(20224)
カテゴリ:政治経済
PRESIDENT Online の記事を、引用させていただきます。 あまりにも面白いので(笑)
自分の言動に問題があっても、自分の間違いを認めない人がいる。精神科医の片田珠美さんは「こういう人は、自分でも気づかないうちに自己正当化してしまっている。自己正当化をこじらせる要因の一つが、現状認識の甘さだ」と話す。
~「モンスタークレーマー」はなぜ生まれるのか~どれだけ他人を傷つけても、周囲から批判されても、自分が悪いとは思わない人は、知らず知らずのうちに自己正当化していることが多い。こういう人を突き動かしているのは、 主に次の三つの動機である。
①利得
まず、自分にとって得になると思えば、ひたすら自己正当化する。その主張が本当に正しいのか、ちゃんとした根拠があるのかということは考えない。いや、むしろ、そんなことはどうでもいい。 その典型が遅刻やミスを繰り返したり、取引先からクレームが相次いだりして上司から叱責されると、「パワハラ」と騒ぎ立てて難を逃れようとする社員である。 パワハラを告発した結果、上司から以前ほど厳しく注意されなくなると、それに味をしめて同じことを繰り返す。 あるいは自分は悪くないのに、店員の態度や説明に落ち度があったせいで不快な思いをしたとか、損害をこうむったとか難癖をつけて謝罪を要求し、店側の出方によっては特別なサービスや値引きを享受しようとするクレーマーも同類。
~「すべて他人のせい、自分は悪くない」~ また自己愛が人一倍強い人も、しばしば自己正当化する。 もちろん、自分が悪いとは思わない。それどころか、自分の価値観や考え方を他人に押しつけ、それが正しいことを他人に認めさせようとする。 しかも、自己正当化ばかりする人は、たとえ自分に落ち度や間違い、欠点や弱点があっても決して認めようとしない
「悪いのは自分ではなく、相手だ」
と強調する。いくら間違っても失言してもひたすら否認し、すべて他人のせいにすることによって自分は悪くないという主張を貫く。 本人は必ずしも自覚していないかもしれないが、だいたい、この三つの動機のいずれかに突き動かされている。 一つの動機だけというケースはまれで、複数の動機が絡み合っていることが多い。
~三つの動機に突き動かされた森元首相~ 2021年2月、東京五輪・パラリンピック組織委員会の会長を務めていた森喜朗・元首相が女性蔑視発言の責任を取り辞任したが、驚いたことに自分が悪いとは思っていないように見えた。
森氏は、自身の「女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかります」という発言が問題視されたことについて、「意図的な報道があり、女性蔑視だと言われた」と反論した。また「老害」と批判されたことに対しても、「極めて不愉快」と怒りをにじませた。 これは、口では「大変ご迷惑をおかけしたことを誠に申し訳なく存じております」と言ったものの、本音では「自分が悪い」とは思っていなかったからだろう。
森氏は、「意図的な報道」とマスコミに責任転嫁することによって、自らの非を否認したと考えられる。そうして悪いのは自分ではないと主張できれば、自己愛が傷つかずにすむ。しかも自分は悪くないという主張が認められれば、今後も「長」のつく役職に就けるチャンスがめぐってくるのではないかという思惑があったかもしれず、利得がからんでいたという見方もできよう。 もちろん、森氏がそこまで考えて発言したとは思えない。 むしろ自己正当化する人は、知らず知らずのうちに否認、自己愛、利得という三つの動機に突き動かされていることが多い。その点では、嘘よりも厄介だ。嘘であれば、嘘をついているという自覚があるが、自己正当化の場合、その自覚が欠けていることも少なくないからである。 ~「なんとかなるだろう」が事態をこじらせる~ |