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テーマ:介護・看護・喪失(5321)
カテゴリ:ALS関連
父は筋萎縮性側策硬化症=ALSです。 全身の筋肉が動かなくなる難病で治療法も薬もありません。 一昨年の秋に告知をうけました。 父は告知を受ける前から体の疲れが激しいとか、自分なりに色々思う所があったようす。 で、水泳をはじめました。 ジムに通い、大会にも出たり、とっても楽しい趣味として真面目に通ってました。 登山も好きで(これは元々大好きみたい)友達と登山したりもしてました。 体調不審を感じてからは余計によく歩いたり、ニンニクを大量に食べたりして 何とかして元気をつけようとしてたように思います。 告知の一年半から一年ほど前くらいから、言語障害・嚥下障害が出始めました。 当時は脳の病気か舌の癌だろうか・・・と思ってたので そっちの方面ばかり検査をし、その合間合間にもっと精を出してプールへ 通うようになりました。 自分なりの体力づくりです。 ALSである。貴方は治らない。5年以内に死亡。 こんな酷な告知を受けた後、父は医者に反発するようにもっとプールへ通うようになりました 執着してると言ってもいいくらい、暇を見つけてはプール そうこうしてるうちに、指や腕に障害が出始め、着替えも困難になり プールへ通っても、泳げなくなりました。 でも、それでも、プール通いはやめませんでした。 プールの中で歩くだけだけど、それは自分なりのリハビリかどうか、、、。 「プール通いは心のリハビリです。」と父は言ったこともあるし。 最近では指の障害・腕の障害も著しく、足腰もふらつきも出てきてるので プール通いの回数は減ったものの、やっぱりまだまだ諦められない様子の父。 先日、帰省中の妹に送迎を頼んでプールへ行ったらしい。 着替えは妹に手伝ってもらい、いざ、プールへ。 約30分くらいのプールだったらしいけど、3回溺れそうになったらしいです。 おやじ、水没未遂です。(;´▽`A`` 一度はスロープからプールに入るんじゃなく梯子から入水しようとして 指の力で体が支えきれず、水没未遂・・・一瞬沈んでいったらしい。 一度は後ろむきに水の中を歩いてたとき、後ろの人にぶつかり (ここは障害者用プールなので歩いてる人も多い) 足が滑って溺れかける・・・ 一度はビート板を使おうとおもったらしく、取りに行こうとしてまた梯子から 落ち、水没未遂。そしてビート板に腕がちゃんと乗らず、しかもバランスも とれないので、そのまま溺れる。 このときは監視員が動き出そうとするくらい、ちゃんと水没したみたい 「もお~~~。見てられへんで。怖くて。ハラハラするし~~」 と、後日の妹談。 父はどう思っただろう・・・。 大好きな登山も、仕事も奪われて、車の運転も、自転車も奪われて、 最後の砦だったプールもそろそろ断念か・・・と思ったに違いない。 でも、3回くらいの水没じゃ諦めずにまた行くと言うかもしれないし(苦笑) 確かに見学してる側はハラハラして怖いんだけど・・・。 それでも父は杏(長女小2)に先日「今度一緒にプール行こう」って誘ってたしな~(^▽^;) 自分も溺れてるのに、孫の監視できますか?おじいちゃん(苦笑) プールの変わりに何か楽しいって思える趣味を見つけてほしいな~。 あっ。もう一個あった。 父は元々絵を描くのがすき。数枚家にも飾ってある絵がある。 先日は自分の作った俳句と絵を色紙に描いてた~~。 これからはこの色紙が家に増えて行くかもしれません~~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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