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2008年12月05日
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カテゴリ:ALS関連

御通夜を終えた夜。
母や弟は葬儀場に泊まるため、私と子供達は実家へ泊まりました。

父がずっと使っていた一階の和室に
子供の分の布団を敷いて、私は父が使っていたベットに横になりました。

真っ暗な部屋の中。

暗さに目が慣れてくると、天井の模様もよくみえる。

近くを走る国道ではずっと車の走る音がしていて、
時々思い出したように隣のリビングで寝てるダックスが
ソファーから飛び降り水を飲みに行く音が響く。
新聞配達のバイクの音や、早朝出勤に出かける近所の人の音など
案外色んな音で溢れている父の部屋。

暗闇の中で朝が来るまで身動き一つできずにいた父の気持ちが
少しでも感じられたら・・・と思って父のベットに横になったんだけど、
眠る事はできず・・・。
父も眠る事は出来なかっただろうと思いながら起きていたんだけど、
暗闇でもそれなりに賑やかな夜を過ごしてたんだなーと思えて
何だか少しだけ、ホッとしたりもしました。


亡くなってから御通夜まで日が少し開いたので、
父とは長く一緒にいられたし、その間にこんなのも作りました。

父は写真を撮るのが好きで、歩きにくくなってからも
自分で現像しに出かけたり、写真整理もしてました。
だから沢山沢山闘病中の写真があるんです。

その中から抜粋したものを、葬儀会場入り口に飾りました。

PAP_0067.JPG

PA0_0056.JPG
リハビリを頑張る姿

PA0_0060.JPG
障害者手帳をもらい、障害者用プールへ通ってた頃。
水着に着替える事も必死な状態なのに、一生懸命だった。
杏ともここのプールで泳いだりしてました。

PA0_0058.JPG
歌が大好きだった父の最期のカラオケ。
自分のロレツの回らなさに爆笑する父。

PA0_0064.JPG
佑との公園デビュー。
頭の絆創膏は足に症状が出ていて転倒し縫った直後だから。
この時父はベンチに横になり、自分一人では起きられなかった。
起きられない自分に笑ってる写真。

PA0_0065.JPG
治験で大阪の病院に入院してた頃。

PAP_0066.JPG PA0_0059.JPG
足に症状が出始めた頃行った家族旅行と
登山の写真。

PA0_0061.JPG
りゅうちゃんやオルちゃん達が来てくれた時の写真。

PA0_0063.JPG




父のお棺には、いつも着ていたコートや
杏が初めて手編みした真っ赤なマフラー、
孫達からの手紙。
絵を描く事が趣味だった父が使えるように
画用紙や色紙と色鉛筆。
病気が分かっても吸っていた煙草。
いっつも片手にしてたワンカップ酒。

そんなものを一緒に入れました。

ワンカップを買いにスーパーへ行った時は、
お棺の中に入れるものを買うだなんて辛すぎて、
酒コーナーの前でグズグズしてたら、
隣のオジサンに「そんなに悩んでまで酒が好きなのか」
って顔して見られました(笑


私達が病室へ着いた時、父の状態を表す機械は
すでに死を意味してたのに、
杏が来た事を叫ぶと、少しだけ状態が戻ってきた父です。
初孫だった天然娘を愛してた父と、そんなおじいちゃんが大好きだった杏。

お棺の上に供える花束は、杏が一人で捧げました。

骨あげの時も杏は怖がらずちゃんと拾ってました。

案外強い子みたいです。


でも、おじいちゃんが亡くなってから、私にくれる手紙には
絶対に「長生きしてね」と書いてます。
・・・
やっぱり大事な人が逝ってしまうことって怖いんだよね・・・。

私も怖いです。


大事な同病仲間には絶対絶対ずっと生きてほしい。


父の仏前に、どんなに好物を並べても、
どんなに御参りしても、満たされない大きく欠落した気持ちがあります。
発病当時から食べられなくなった父。
仏前に並ぶ好物をもう何年食べてこなかったんだろう。
生きてる間に食べてほしかった。
と、どうしても心のどこかで思ってしまう。


死んじゃったら、もう何もしてあげられない。って。


最近では知らない間に泣いてるなんて事は減ったけど、
その代わりに何もかも嘘に思えて仕方ありません。
今でも病院に入院してるような気がしてしまいます。



一刻も早く治療法がみつかりますように・・・。









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最終更新日  2008年12月05日 12時32分39秒
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