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2009年06月25日
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カテゴリ:ALS関連


講義2日目。
前日の講義の後、帰って3枚のレポートを仕上げないといけなくて
少々寝不足状態で二日目を迎えました。

2日目は今回の研修を開いてる事業所の代表から
コミュニケーションについての講義と
滋賀県自立支援センター代表の方からの講義。
この方は自身も脳性マヒの障害がある女性。

この女性・・・。
発言内容がまるで父そっくりだったの。

自身がヘルパーに何を求めるかを話してる、その内容が
まるで父かと思うような発言で・・・。

・自分達は自分で動けないから、ヘルプしてもらうのに、
 例えば、痒いところ一つかいてもらうにも、ものすごく沢山の
 言葉を使わないと伝わらない。
 そして伝えようとする事はものすごい体力を消耗させる。

・ヘルプに来てる筈なのに、何故わかってくれないのか!
 何故わかってくれないの???? と強く思う。
 そして冷静になってみて自分の態度を反省する。

・ヘルパーは帰れば違う世界があるが、利用者はずっと家の中に
 残される。逃げ場がない。
 「もう誰とも喋りたくない」と思うときが多々ある。



などなど・・・・。



この「何故わかってくれないの??」という発言から
私はもう堪えていられず、どばーっ (┬┬_┬┬)(苦笑

・・・。父も、ずっとずっと
「わかって!わかって!」と訴えかけていた事を思い出したから。




二時間目以降はずっとPTさんの講義&実習でした。
このPTさん。

びわこ学園医療福祉センターの理学療法士さんで高塩先生という方。

この高塩先生。

すばらしい!!!!(笑

普段は脳性マヒの子供達と関わる仕事をしながら
赤ちゃんの研究などにも力を尽くし、
日本のみならず世界を飛び回り精進されている男性。

赤ちゃんのような丸刈りの姿もキュート(笑


実は、私にこの講義を受けるよう、進めてくれた人は高塩先生とも
親しくお仕事されてる方で、この高塩先生の講義を聞くこと。
これは滅多にできる事ではないから!!と強く勧めてくれたんです。
「絶対感動するから!」と。


その通り、本当に感動的でした。


殆どが脳性マヒの障害についての講義でした。
何故なら重度障害の方のヘルプに入るということは脳性マヒの方と
沢山関わる事が増えるから。らしいんだけど。

一口に障害といっても色々ある。
そのタイプを見分ける事の大事さ。
そしていかに私達の視覚や聴覚が持つ情報が危ういものかという認識。
出来ているつもりでも、いかに「他者理解」が出来ていないか。

などを分かりやすく教えてもらいました。


そして

肢体不自由者を「物」としてでなく「者」として

「生きる」事への心理的支援が必要なこと。

非定型として生きるが故に生じる困難さを支援すること。

そのままの状態を認め、決して自分の世界に入れようとせず
その人の世界を認めること。

自分と違うものを受け入れる事は苦手で、「無知」な事は
怖いものだと知る事。

今出来ている機能も数年後には失うかもしれない。
その失ったときの辛さを想像すること。知る事。
一生を通じたプランを立てる事。



介助の仕方を実習してもらう前に、
まず「正しく知る」事の大切さをじっくり講義してもらいました。



その後、実習へ。

ピチピチの学生さん達とグループを組んで、
寝返り介助の仕方や立ち上がらせ方など。


一日の終わりになって、高塩先生はこうおっしゃいました。



職員(在宅の場合はヘルパー)により介助方法が
様々だと混乱を招く。
なぜ、この介助方法を行っているのか。
理論立ててきちんと説明できるようになること。
「いわれたから」ではなく、自分で正しく利用者さんの体の状態を
理解して、介助を行う事。が大事。


最初にきちんと学べないまま年数だけ積んできた人は
キャリアが長いというだけで、
ベテランになっても、もう直せない。
「私はこれでやってきた」と言って受け入れられない。
こうならないように、いつの時、誰の時でも、
「正しく理解する」事。
同じ病であっても、一人ひとりケースバイケースで
状態も痛みも違う。
そのことを忘れてはいけない。




理学療法士さんの講義ということで、
実践的な実習がメインになるのかと思ってたんだけど、
「心」の部分に長い時間を割いて講義をされたのは、
ご自分が現場でいろんなことを経験されてきてるからだろうと思いました。
もちろん、技術的な事や体の仕組み、姿勢ケアなど
実務もたくさん教えてもらったんだけれど。



二日目を終えて、何よりも
父が生きている間にこういった事を聞いていれば、どれほど心強かっただろうと思ったし、
父に聞かせてあげたかったな。と心底思いました。

それから、たとえば、患者会などでいつもグループミーティングを
行っているけれど、それよりこういった講義のほうが
どれほど患者・家族の心を軽くしてくれるか・・・と痛感しましたね。



残るは一日のみ。
利用者さんと町へ出て買い物をし、料理を作る。
そして一緒に食べる(笑


これですべて終わりです。


資格を取得したからといってお仕事があるかどうかは
わからないんだけど、
本当に意義のある充実した二日間でした♪







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最終更新日  2009年06月25日 16時39分13秒
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