カテゴリ:思った事
日曜日の朝、長女からラインの電話が入る お母さん、このまま二階に上がって納戸に置いてる本や教科書の所に行って・・ と言われた 庭仕事が一段落して水分補給してたところにかかってきたラインの電話 何かの参考書みたいなのがいるらしく探すと色々と出てきた 私が結婚する時に買った婚礼家具の下駄箱(最近は靴箱って言うのかしら?) 今は使ってなくて納戸の中だ そこに要らなくなった本や教科書や参考書等が入れてある 娘が必要とする本が三冊見つかりました が、 何という事でしょうか その付近は本だらけだ その中から 高校の教科書が目に留まる パラパラとページをめくって見ると字が大きくて読みやすい ついその辺を片付けてないまま読んだ国語の教科書が面白い 春の郊外電車(佐々木瑞枝著) 四月のある日曜日、ベランダに差し込む光の明るさにつられて 郊外まで出かけてみる気になった。モグラみたいに書斎にこもりきりの 同僚のヒギンズ先生に声をかけて、・・・ 中略 車内はお弁当持参の家族連れや、楽しげに語りあう若いカップル 制服を脱ぎ捨てた学生たち、ハイキング姿の元気なお年寄りたちで賑わっている 誰もが春という季節の魔法使いに、今日という日を丸ごとゆだねてしまっているかのようだ 『お父さん、桜は何分咲きでしょうね。』 『お母さん、それは僕にきくよりおばあちゃんに聞いた方がいいよ。・・・』 女の人が尋ねると、隣に座る中年の男性がてれたように答える。 『おばあちゃん僕知ってるよ。明日は七分咲きくらいでお花見に丁度いいって先生が言ってたもん』 『やっぱり、お兄ちゃんは偉いね。先生の言う事よく聞いてる。』 とおばあちゃんと呼ばれた人が感心したように言う 教科書より転記
家族連れの会話を聞いてた日本に来て三年になるイギリス人のヒギンズ先生は 面白くてたまらない様子でニコニコしていたらしい その様子を見てた筆者は何がそんなに楽しいのか尋ねたら 『あのね、今この方たちが話している言葉を英語に翻訳したら 実に奇妙なことになると思って・・・。』 ここでの教科の目的は 話し方の工夫・・・感想を発表し合う と書いてますね そうだね。我が家もこの家族と一緒だと思った 妻は夫をお父さんと呼び、夫は妻をお母さんと呼ぶ事を ヒギンズ先生はビックリしたんだって 彼女が『お父さん』と呼ぶ男性が随分若いので こういう呼び方って日本だけかもしれないですよね 我が家も子供が幼い時はパパママと呼んでいたし パパママと呼ばれていた頃 若かったわ 大きくなるにつれてお父さんお母さんになったいった そうなんです この呼び方は子供目線で呼んでいるんですよね そして子供たちが巣立った今も我が家ではこの呼び名は変わっていません 兄三人の末っ子の私は兄たちを お兄ちゃんと呼んだ事がありません ちゃん付けの名前で呼んでました 親たちが子供を呼ぶ時と同じ呼び方なんです 大きくなってからお兄ちゃんと呼びたくても急には呼べないものですよ 私の子供にはちゃんと呼ばせようと思ってたので 次女には長女をお姉ちゃんと呼ばせました 家庭内の一番小さい子の身になってお互いをよんでいるのですね 『日本語は本当に面白い言葉ですね』と、ヒギンズ先生 と教科書にはあるが 面白くもあり難しくもある言葉ですね お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年09月05日 20時03分33秒
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