平成生まれの添乗員 そのつづき
アルペンルートを朝一番で回ることが出来たので、後は又白馬に向けて帰るのみ。バスは携帯で道路情報を聞きながらひたすら走る。私達はひたすら眠る。ふと目を覚ますとそこは新潟県だった。 新潟県 親不知付近 長野県との県境付近の日本海に面したサービスエリアで休憩・・・看板通りだと夕方 陽が沈む頃に来たかった。海岸に下りてみると少し前に流行ったちょい悪おやじ達がレザーのパンツにサングラス姿でハーレーを囲んで雑談していた。この海岸道路を潮風を背にスッー飛ばすのも最高な気分でしょう・・・ 三日目は上高地の見学です。いつもは別の宿に先に行って我々のお迎えに来るのだけど、今日は逆だった。 『 おはようございます。皆さんよく眠れましたか?・・』『 今日はこれから五分離れた宿におられるお客様を迎えに行ってから上高地へと行きます。』五分どころか十分以上離れた所で、長野オリンピックがあったジャンプ台は見えるしアルプスの山々は真近に迫っており、なんでー・・・こっちの宿の方がいいじゃん私も、そう思ったバスのあちこちから口々に、宿割りはどうしてきめたん!と言い出した平成生まれの添乗員さんは、聞こえてるかどうか知らないが何も言わない皆も彼女を呼んでは言わないふ~ふん・・変な雰囲気だわやがて残りの人達が乗り込んで上高地へと出発した 大正池 大正4年6月に焼岳が大爆発を起こし、流れ出た土石流が梓川をせき止め、そこにできた池が大正池らしい。遊歩道の案内板に沿ってゆっくりと歩くが、やはりゴールデンウィーク凄い人・人・人。ここは上高地の銀座通り・・・なんて感じるぐらいの人出でした。やはり団体客が多いなぁ~・・・それに外国の観光客も多いし、でも年齢層はやや高めですね。雪を被った山は穂高連峰薄手のセーターを着て丁度良い人出に驚きながら足を進めていくと丁度三号車の添乗員さんと一緒になった『 三号車も宿はバラバラなの~・・・』と聞くと『 そうですよ・・・』と言うふ~ん・・・どこもそうか、と思いながら歩くと『 お客さんはやはり若い添乗員の方が良いんでしょ・・』って聞かれる若いったって貴方も若いじゃないの・・・って思いながら『 失礼だけどおいくつなの~・・・』って聞いてみると20代後半だったが『 平成生まれには負けるわ~・・・』って又平成って言う 河童橋 穂高連峰お天気が昨日よりは良かったけど、これが青空だったらどんなに素晴らしいだろう・・・と感じた。河童橋ってどんな橋かと思ったら・・ただの橋でした。ここから望む穂高、古代より山々には神が住むって言い伝えられているけど、ただただ、ず~と眺めて居たい・・・・そんな場所でした。又また、平成生まれ彼女が走っている。今度はこっちから声をかけた『 添乗員さん、どうしたの?・・・』『 すみません!・・集合場所間違えました。バスターミナルです・・』と慌てているいいよ、いいよ・・みんなそのぐらい判るよ。彼女乗客の顔全員判るのかな~ぁ集合時間近くになって来ると同じ二号車の人達が場所ちがってるよって声掛け合っている。もう三日付き合った平成生まれの添乗員さんもうみんな貴方の事、子供か孫とでも思っているよ平成生まれの添乗員さん