風に触れて
早朝、少し早起きして外に出てみると少しひんやりした空気に触れた。毎年その空気に触れる度に、私は少し懐かしくなる。この季節は私にとっては特別な存在だ。中学校1年生から高校3年生までの6年間、この季節になると毎日遅くまで学校に残って学園祭の準備をした。毎年毎年、少しずつだけど成長して、高校3年生の時には大きな達成感を得ることも出来た。だから、この季節の風には、たくさんの経験と思い出が詰まっている。言葉ではうまく表すことが出来ないけど、でも、私の心の中にはしっかりとその光景が焼きついている。今年もこの風に誘われて、私は故郷に帰った。そして、母校でいろいろの人に出会い、その中にかつての自分の姿を感じた。