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カテゴリ:環境保護保全活動
アメリカで生活していて面白いと思うのは、政治的な立場では考え方が全く違う人たちが、仲良く一緒に仕事をしていたり、私生活では仲が良かったりすることです。
私の知り合いでアラブ人とユダヤ系アメリカ人がいるのですが、彼らはとっても仲が良くて付き合いも長く、お互い泊まりに行ったり、パーティに呼び合ったりしています。彼らが時たま建設的な政治的議論をしていることも見かけますが、議論が終わればお互いケロッとして興味が共通な映画の話題とか、次の議題に移ったりするのです。政治的には中東問題とかとってもセンシティブな話題になったりすることもあるので、聞いている私のほうがヒヤヒヤしてしまうのですが、いつも私の取り越し苦労に終わります。 私自身環境に興味があることから皆さんお察しがつくように、私の考え方は結構リベラル寄りです(全ての事柄についてリベラルな訳ではないですけど)。当然「類は友を呼ぶ」で、まわりにはリベラル系の人が多いのですが、一方で保守派の知り合いも結構いたりします。 環境保護保全活動を手伝っていると、中には自分の考えを絶対と信じて自分の考え以外には全く耳を貸さない人や、自分達が掲げる理想を達成するためには手段を選ばない人達もいてとっても戸惑います。 特に自然や環境に関しては、情報や状況が時代と共にかなり変遷しているので、10年前には「環境に良い」とされていたことが、実は環境にとってはマイナスだったり、「良くもなし悪くもなし」とあまり環境に影響がないと判明したりすることは日常茶飯事です。環境保護保全活動は本当に試行錯誤の状態で、環境が人間のちっぽけな思惑を遥かに超えたものであると思い知らされることは年中あります。 いかに情報に惑わされることなく活動して行くかは、私達の大きな課題です。個人的には色々な人の意見(反対意見も)も聞いて、最良の選択肢が選べればいいなと思っています。もちろん今ある選択肢の中での「最良」が将来的にもベストと評価されるとは限りません。そんな時の建設的な自己反省はいつでも受け入れられるよう日々まい進したいと思います。 なんかあんまりまとまりが無くなってしまいましたが、週末アリゾナ州ツーソンにいる、私とは政治的思想がまるっきり反対の保守派の知人に会いに行き、そんなことを考えました。環境派にありがちな「理想に走り暴走」現象が起きないようリアリティ・チェックをしてくれる、貴重な知人です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jan 31, 2006 05:30:48 AM
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