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カテゴリ:書評
モダンタイムス 21世紀その活躍が最も期待される作家伊坂幸太郎渾身の大長編。 ある三つの単語をペアで検索することにより、 大変なことが次々に起きる。 ある者は失踪し、 ある者は自殺し、 ある者は家を焼かれる。 『検索するだけ』で起きる悲劇。 そんなことがありうるのだろうか。 こんな風に書くと、気が触れた人の与太話にもならないが、 そんな荒唐無稽な話を540ページ、一気読みさせるのが 筆者のパワー。 謎が謎を呼び、危機に次ぐ危機。 インディジョーンズのような展開で、 かなりスカッとした。 作品中はいろんな『強い人』が出てくるが、 一番強くて、主人公が恐れていたのは妻だった。 そして今日は私の『妻』の誕生日。 普通に仕事して帰ったので、 手ぶらで帰ったら、 なんと本人も自分の誕生日を忘れていた。 とはいえあまりにも申し訳なかったので、 娘たちを連れてケーキを買って来た。 (夜の9時過ぎでも、ケーキを売っているところはある!) 彼女がその心意気に心打たれている間に、 二人の娘が大半を食べつくしてしまったというのは別の話。 34歳。 そろそろAround30と名乗るのにも違和感を感じるけれど、 Around40というのも違う気がする嫁は 4月から介護の仕事に邁進中。 私には真似できないが、 休みの日には仲間とフラダンスを習ったり、 それなりに楽しそうでもある。 私も秋になれば35歳。 学生の頃見た『Age35』の年齢になってしまう。 当時はあのドラマみたいに、 『35になったら、課長になってて、 瀬戸朝香みたいな子に言い寄られて不倫して…』 なんて夢見ていたが、 人生はそんなに甘いものではないようだ。 とはいえ、夢は大事だなぁとおもう。 今は会社も家計も火の車で、全然余裕がないけれど、 いつかきっと、もっともっとみんなが笑顔になれる 明るい未来にしていきたいなぁと、 ひとり思うのだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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