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カテゴリ:書評
アマルフィ かつて「ホワイト・アウト」で 本も映画も大ヒットした作家と主運男優が再びタッグを組んだ。 というわけで、映画公開前から非常に注目されていた作品。 織田裕二扮する日本人外交官がイタリア全土を所狭しと 縦横無尽の活躍をする大活劇。 映画は全編イタリアロケで、フジテレビの開局50周年記念作品。 面白くないわけがないと思って読んでみた。 が、 正直、あんまり面白くなかった。 真保裕一の作品は何冊も読んでいて、 どれも小さな個人が、知恵と勇気を絞り、 大きな組織と戦う地味ながらも心動かされるものが多い。 今回もその作風自体に大きな変化はないのだけれど、 なんと言うか、全体的に妙に説明的で、 必要以上に話を安直にまとめようとしているのではないか という気がしてならなかった。 話のオチにしても、そこに至るまでの構成は それなりに良く練られていたのに、あまりにもあっさりと 謎が明かされて、まるで2時間サスペンスの ノベライズを見ているような気になった。 聞けばこの作品は、 そもそも映画化が前提だったようで… なるほど。 織田裕二も真保裕一も大好きだけど、 大丈夫かなー? 映画を観るのが恐い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
July 23, 2009 12:52:15 AM
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