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July 22, 2009
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カテゴリ:書評

アマルフィ

かつて「ホワイト・アウト」で
本も映画も大ヒットした作家と主運男優が再びタッグを組んだ。

というわけで、映画公開前から非常に注目されていた作品。

織田裕二扮する日本人外交官がイタリア全土を所狭しと
縦横無尽の活躍をする大活劇。

映画は全編イタリアロケで、フジテレビの開局50周年記念作品。
面白くないわけがないと思って読んでみた。

が、

正直、あんまり面白くなかった。

真保裕一の作品は何冊も読んでいて、
どれも小さな個人が、知恵と勇気を絞り、
大きな組織と戦う地味ながらも心動かされるものが多い。

今回もその作風自体に大きな変化はないのだけれど、
なんと言うか、全体的に妙に説明的で、
必要以上に話を安直にまとめようとしているのではないか
という気がしてならなかった。

話のオチにしても、そこに至るまでの構成は
それなりに良く練られていたのに、あまりにもあっさりと
謎が明かされて、まるで2時間サスペンスの
ノベライズを見ているような気になった。

聞けばこの作品は、
そもそも映画化が前提だったようで…

なるほど。

織田裕二も真保裕一も大好きだけど、
大丈夫かなー?
映画を観るのが恐い。





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Last updated  July 23, 2009 12:52:15 AM
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