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カテゴリ:書評
伝説の名作「高校教師」や「家なき子」
最近では「薔薇のない花屋」など、 深いというかなんと言うかなという ドラマを創り続ける脚本家野島伸司による書き下ろし小説。 大学のラグビー部の仲良し仲間が同時期に結婚し、 同じマンションを購入し、 同じ年に生まれたそれぞれの子供達の物語。 4人は揃って親の卒業した大学(日吉に中学高校と1.2年のキャンパスがある) 付属の幼稚園に入り、小学校に通い、 恵まれた環境の中でのびのびすくすくと育つと思われたが、 人生そんなに甘くない。 4人のうち一人が、身体は男でありながら、心は女という 性同一性障害を抱えていたのだ。 成長するにつれ深刻化するその問題を4人が懸命に 乗り越えていくというお話。 性同一性障害については去年は『ラストフレンズ』という名作があった。 気持ちはわかるが、 あまり現実感のないテーマにもかかわらず、 しっかり読めたのは、全体に流れる主人公たちの成長や葛藤が 非常にさわやかに描かれているからだろう。 それにしても、日吉に通う高校の生徒ってそこまでモテるの? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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