笑う門に福来る

先日娘の保育園に迎えに行った時のこと。

娘と仲の良い友達のお母様との会話で、
来年ランドセルを買わないといけないという話になった。

その時とっさに、

『だったら、その時は是非とも私の勤務先のデパートで』

という話になった。

私は社外の方々にはあまり押し付けがましく商売の話はしないのだが、
話のノリからして、まぁ良かろうという気持ちだった。

ところがその方のお答えはこうだった。

『実はうち、この街に来て６年になるんですけど、
○○さん（私の勤務先）に行った事は一度もないんですよ…』

それには正直、驚いた。

ネットや郊外型ＳＣ、アウトレットモールなど、新しい業態に押されて
百貨店で買い物をする層が減ってきているという認識は当然あったものの、
ある程度以上（子供を持つぐらいのという意味）年代で
『一度も百貨店に行った事すらない』という層がいることまでは
正直想像が付かなかった。

その方は
『小倉は運転が恐いから…』と仰るが、
そのお母さん、保育園までは毎日車で送り迎えしているのだ。

確かに街に出なくても、デパートを利用しなくても、
生活は出来るけれど、
車で数十分の距離に住んでいても、
行かない人は行かないんだ…

「百貨店離れ」は私の想像を超えた所まで進んでいるのかもしれない。