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March 23, 2010
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カテゴリ:書評
書店員時代懇意にしていた方が製作に携われたという作品。


ほしのこえ

ジャンルはいわゆる『ライトノベル』?

正直この分野には全く造詣が無く、
その独特の世界に慣れるのに苦労した。

「独特の世界」というのは、現実に無い世界ということ。
私はその手の話がどうも苦手で、
ハリーポッターとか、指輪物語とかも、たとえ映画であっても
抵抗があって、どうも好きになれない。

とはいえ、最後まで読んでみたら、その抵抗感は薄れていた。

これは、星の彼方へ引き離された
少年少女のお話。

それなりにウマが合い、
仲の良かった中学生の男女。

ある日、少女が中学卒業前にもかかわらず、
宇宙飛行士に抜擢されて宇宙へと旅立ってしまう。

2人は暫くの間、携帯のメールで連絡を取り合うのだが、
少女の任務はどんどん遠くの星に、移って行き、
しまいには、8光年も離れた場所まで連れて行かれる。

8光年というのは文字通り光の速さで8年かかるという距離なのだが、
携帯のメールも、

「今打ったメールが届くのが8年後」

という事態になってしまう。

少女としては、
8年間も自分のことを待ってくれるだろうかという
不安を抱くし、それを受ける少年の方も、
8年待ってメールをもらったところで、
返事をするにはまた8年かかるということで、
返事も打てない。

そもそも8年前に書かれたメールが届いたところで、
それを打った少女がまだ無事に生きているという保障は
どこにも無い…

私事だが、私もかつて彼らと同じ年頃の頃、
それまで住んでいた東京の八王子から、
右も左もわからない福岡へ転校した経験がある。

物語と比べたら電話も通じるし、
大した距離ではないのかもしれないが、
今まで普通に一緒にいれた友達と、
とても遠いところへ離されるという状況は、
当時の私にとっては、非常につらいことだった。

当然好きな子もいたのに、
否応なしに離れ離れになってしまう。
電話をしたり、手紙を書いたりは出来ても、
離れていると、どうしても話は合わなくなるし、
『そのうち忘れられてしまうんじゃないか』
という不安は、何ともいえないものがあった。

それだけに、この作品の男女には妙な共感を抱いた。

しかし、そのままで終わらないのが人生の素晴らしいところだ。

当時の私が仲間と再会するために、
必死で勉強して東京の大学に進んだように、
作中の少年も、少女との再会を果たすべく、
努力を重ね、自らも宇宙飛行士となる。

長期の別離は、寂しいけれど、
だからこそ、人を強くしてくれることもある。

作品中はよくわからない小道具や、
カタカナ言葉が沢山出てきて、
意味の判らない部分も多かったが、
それらをすっ飛ばしても、
大筋の部分で共感を持てる
良い作品に仕上がっていたように思う。





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Last updated  March 24, 2010 12:03:57 AM
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