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カテゴリ:書評
なんとなく読んでみた本。
頭の悪い暴力団組長が、 不用意にロシア娼婦を殺したばっかりに、 悲劇は起こった。 組長は姉の復讐に遭い、あっさり殺されるが、 それだけでは終わらない。 たまたまその姉を案内することになった 堅気の旅行エージェントの運命も狂わし、 舞台は六本木から新潟、稚内へと移っていき、 500ページ近い目くるめく大長編。 直木賞を獲ったばかり作家が書いた万を期した新作 のようだが、どうだろう。 分量の割には、展開にリアリティが感じられなかった。 Vシネとか、B級映画で見たら、 意外と面白いのかもしれないが、 姉が無敵のスナイパーという設定は、 小説で表現するにはいささか無理があり過ぎる。 で、2人はかなり上手く逃げているのに、 相手の藤倉というヤクザが悉く見破ってしまうというのも、 不自然に思えた。 とかなんだ言いながら最後まで読んでしまったのだから、 そこそこ面白かったのかもしれないけれど、 出来れば映像で見たかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 11, 2010 10:11:46 PM
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