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カテゴリ:書評
伊坂 幸太郎の作品だが…
【送料無料】あるキング *********************** 弱小地方球団・仙醍キングスの 熱烈なファンである両親のもとに生まれた山田王求。 “王が求め、王に求められる”ようにと 名づけられた一人の少年は、 仙醍キングスに入団してチームを 優勝に導く運命を背負い、 野球選手になるべく育てられる。 期待以上に王求の才能が 飛び抜けていると知った両親は、 さらに異常ともいえる情熱を彼にそそぐ。 すべては「王」になるために―。 *********************** なにせ伊坂 幸太郎の作品だ。 話は上手い。 仙醍キングスという球団の弱小振りは、 発足当時の同地域の実在球団を 髣髴させるし、 テンポはいい。 ただ、どうだろう… この作品で彼が何を描きたかったのかが よくわからない。 天才的な実力を持ちながら、 運は必ずしも彼に味方せず、 決して幸せといえるような人生を 送れらかったように見える山田王求。 悲劇を描きたかったのか? 少なくとも単純なエンターテイメントではない。 かといって、身悶えするような 意欲作という実感もない。 ファンであれば なおさら肩透かしを食らったような 読後感じゃないかと思う。 若いうちに 直木賞もとってしまい、 ひょっとしたら行き詰っているのかな? ただ言えるのは、 この作品は、映画化されないだろう。 やっぱり僕は、 ゴールデンスランバーの方が好きだな。 楽天ブックス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
July 7, 2011 01:00:59 AM
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