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カテゴリ:学習法
「基本が大切」あらゆる場面で耳にする言葉である。 しかし、これほど勇気のいることはない。 具体的に数学で考えてみると、一通り数3C(文系は数2B)まで学習し終えた、東大や京大を目指す生徒に、「高3になるこの春休みに教科書をやり直してみましょう」と言ったところで実際にやる子は皆無かもしれない。 普段参考書で授業をしているだけに余計に「そんな今さら教科書レベルをやれと言っても・・・」となる。 しかし、そのレベルを目指す理系の生徒の半数にとって、数3Cの教科書をサッとやり直すことは非常に有効な復習である。 特に数3Cは覚えることも多く単元間の関連性も強いので、サッと一通りではあるが例題をしっかりやり直すことが、基礎を叩き込みポイントを定着させるのには非常に有効なのである。 ただ、目標とするレベルが相当高いときに、仕上げである高3でそこまで基本に返ってやり直すには、そのような指示をした教師と生徒双方の信頼と勇気が必要である。 この春休みに特に数3Cに自信のない生徒にはそのように言うつもりだが果たして何人が実行してくれるか。 そのように薦めた子で実際にやってみた子は必ず「教科書レベルでも、できない問題や時間がかかった問題、それにすっかり勘違いしていたものが結構あったのでやって良かった」と言うはずである。 今のは理系の数学の例だが、このようなことは全ての教科でも(少しはアドバイスの仕方が変わるが)言える。 また、勉強意外でも当てはまることが多いように思う。 明日は国公立大学の2次前期試験。 私の受け持つ高2の子にとってもいよいよ明日からあと一年となる。 まずは私自身が基本を大切にし、初心に変えることを心がけたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.02.24 21:38:24
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