理数系が危ない
理数系の高校生42校2,200人に行われた調査結果で 「sin1,sin2, sin3を小さい順に並べよ」というものがありました。 調査機関の予想正答率は60%。現実の正答率は34%。 当然調査機関には、数学教育についての専門家がたくさんいらっしゃるわけですから、その方たちの見込みの”半分”であるということは由々しき問題です。 今年の京大後期(文理とも)に、 「tan1°は有理数か無理数か?」というものがありましたが、これを解かなければならない入試の現実と、先ほどの問題の正答率が34%というこの現実とのギャップはどこがどうして埋めていくのか? 「ゆとり教育」で薄く浅くなった小中学校の教材で学んだ子に、「それは何のことですか?」と言わんばかりの大学入試に立ち向かえる学力をつけるために、私たち中・高等学校に課された課題はあまりにも厳しい。