レビュー：アキュポイントII（Libretto L2）

2008.06.29

テーマ：いいもの見つけたよ(20269)

ノートＰＣのポインティングデバイスと言えばタッチパッドがスタンダードとなって久しいですが、未だにタッチパッドに馴染めない男、謎のＰＣメンテ員です。

以前にも書きましたが、自分の初ノートは富士通の初代FMVビブロ。この頃はまだWindows3.1の時代でしたが、Windows3.1でマウスによる操作が必須となり、必然的にノートＰＣにもマウスに相当するポインティングデバイスの搭載が模索されていました。

そんな中、IBM、東芝がほぼ全面的に、富士通が一部機種で採用していたのがトラックポイント。一般的には「ポインティング・スティック（Wikipedia）」と呼ぶのだそうですが、結局コストダウンや小型化・メンテナンス性の面からタッチパッドが標準となってしまったようで。
＃東芝はだいぶん前にタッチパッドが標準となってしまったし、IBMってゆーか現レノボもThinkPadではトラックポイント採用しているものの、Lenovo 3000シリーズではタッチパッドのみの採用なので、ノートＰＣってカテゴリ全体から見るとトラックポイントってのはどうみても「一部」扱いです、本当に（ry

とまぁ、そんなこんななポインティングスティック。東芝での呼称は「アキュポイント」。既に失われて久しい太古のテクノロジーと化していますが、比較的最近の製品にも搭載されていました。
＃最近といっても~~ラジメニ時間~~ここ7～3年（ｗ

それがコレ。

Libretto。リブレット＠Wikipediaによれば最新モデルは2005年に発売されたLibretto U100だそうですが、これにもしっかりとアキュポイント搭載。→Libretto U100製品情報

そんな、Librettoのアイデンティティ？アキュポイント。今回は2001年発売のLibretto l2に搭載されているアキュポイントIIをレビュー。

キーボード中央にちょこんと見えている青い頭。これがアキュポイント。マウスカーソルを移動させたい方向にこれを指先でぐりぐりと押し付けるように力を加えることでマウスカーソルが移動します。

＃そーいや学生時代、BIBLOのクイックポイントを「乳首」と形容した野郎がいたなぁ（爆

ゴム製の半球状のキャップながらやや固めの手触りで、表面はサンドペーパーのようにザラザラした加工がなされて、指先が滑りにくくなっています。

パームレスト部に配置された左右ボタン。そしてその下に更に2つのボタンが。時代は既にマウスはスクロールホイール付が標準、タッチパッドもスクロール機能が搭載されているご時勢だけにこのアキュポイントIIではこのボタンを押すと左ボタンが上スクロール、右ボタンが下スクロールに対応。

ボタンの形状が何かに似てるなーと思って真っ先に浮かんだのはガリガリ君。次点；ちょび髭、次々点：蝶。

ガリガリ君

実際に操作するときのポジションはこんな感じで

んで、実際の操作感。
ちょんと触っただけで敏感に反応します。そんなに力入れたら壊れちゃうぅ　もっと優しくしてぇ（ハァハァ

ごめん、悪ノリしすぎた。

もとい。ポインティングスティックなんて触るのもう何年ぶりだろう？ってくらい触ってないので、てゆーかBIBLO（FMV-450NL/T）のしか触ったことがないのでアレなんですが、BIBLOに比べたら数分の一の力加減でスイスイ動いてくれます。

BIBLOの時は640×480の画面で力いっぱいポインタを押して指先が痛くなっていたのですが、こいつはそんなことも無く1,280×600の画面をスイスイと。

一方、左右クリックのボタンがいただけない。

こいつがなんともクリック感が無いというか、固いというか、すぐに底に当たる、そんな感じ。パームレストでボタンの沈む深さが稼げないってのはわかるのですが、もうちっと沈む感じが欲しかったですね。おかげできちんとクリックできたのかどうかわからず、結果クリックミスが発生することがしばしばありました。

上下スクロールボタンも同様なのですが、このボタンはクリックよりも押しっ放しにする用途が多いのでクリック感はそれほど気にする必要なし。押してればればその分だけスクロールしてくれるのでこのボタンの存在は良かったです。

ホームポジションからわずかに指をずらすだけで人差し指はアキュポイントに、左右の親指はスクロールボタンに触れるのでこの状態でのWebブラウズは結構快適でした。

＃けど、キーボード造作に慣れたらPageUp/PageDownキーばっか使ってましたが（爆

【総評】

操作性	：★★★☆☆	スティック部はいいのだけれど、左右クリックボタンがイマイチでプラマイゼロ
デザイン	：★★★★★	ガリガリ君喰いたくなった
参考ＵＲＬ	：Libretto L2/060TNML　製品ページ