企業買収と引き抜き
たまには、本業の話でも書いてみよう。最近、この国でもやっと話題になってきた企業買収。「ホリエモン」が国中を刺激してくれるから少しは関心が高まったきた話題だ。私は、仕事柄、水面下で動く企業買収に連動して人材の引抜を依頼される。既に、雑誌やテレビで話題になるずっと前に・・。この情報を基に株式投資とかするとインサイダー取引になって豚箱入りする可能性が大きい。実際、表面化した後の買収される企業に勤める人には様々なタイプがいる。大雑把に分類すると、次の3種類の人種に分かれる。A:目ざとく日頃から自分が勤めている会社の内情に照らし合わせて噂が表面化する前に転職するタイプ。B:倒産したり消滅しても動じないタイプ。C:ただうろたえて何もできないまま時間が過ぎるタイプ。私がターゲットにする人種は、AとBの中に混じっている。Aの人種の中でも、嗅覚が効くタイプは、浮気もするが話は早い。注意しないといけないのは、普段からいつもちょっとした情報で浮き足立つタイプとの区別をつけれないと後で苦労する。Bの人種の中では、腹が据わっているタイプ。大概の企業が求めている人物の可能性が高い。このタイプと近いのが、単なるのんびり屋さん。Cの人達は、一般的な人達なので、普通に転職活動して会社を代わって行く。私が昔勤めていた外資系企業は、会社の中心的な稼ぎ頭の部門を、高く買ってくれる人が現われたという理由でさっさと売り飛ばした。当時の私は、何故。。会社の一番稼ぎ頭の部門を売るんだ??と思っていたが、株主の望む方向ならそれがたとえ、一番の花形部署でも売ってしまう事にビックリしていた。日本は、今までは大概、調子のよくない分野や部門を切り離す形が多かったけどこれからは、株主の圧力を無視できない時代に日本もなるだろう。ちなみに私は、今、世界的なコンピューターメーカーのPC部門の人材を中心に引き抜いている。部門ごと、中国の会社に売られてしまったので・・。あなたは、A、B、Cどのタイプかな?(笑)