楽園での日々
マヨルカ島に到着した私は、港近くの街並みを散策した後、事前に聞いていた安宿(リゾート地にはあまり安宿がないのが貧乏旅行の悩みだ。)を目指した。普段、街で知り合った人の家に居候させてもらうとか他の国で出会った旅人の実家にお世話になる事が多く宿代をあまり払った記憶がない。今回も都合よく島の人の家に転がり込めればよいのだが・・。マラガであった日本人からの情報を元に一泊目の宿にたどり着いた私は、ビーチを目指した。ピーチは、開放的で始めて着いた旅人にも直ぐに打ち解ける雰囲気をかもし出していた。ひっこみじあん&人見知りの私でも直ぐに色んな人と会話がはずみ、リゾートは人格まで変える力があるな・・と実感した。ラテンのパワーと旅人達が織り成す開放感は、全てが許される雰囲気だった。私は、この島で様々な初体験をした。初めてドラッグを試したのもこの島だった。色んな種類があり、人によっては体質的に合わない人もいるみたいだ。(ドラッグや麻薬、ヘロインなど)楽しい気分になれる人もいれば、かなり落ち込んだ気分になる人もいる。私は、以外にどんな種類でも順応できる体質だった。(これは、けしてよいことでもなんでもないが・・。)ハイな気分になって、日頃の奥手な性格も何処に消えてしまったのか次々私は周りの人達と話をしていった。昼と夜の感覚もなくなり、快楽だけに身を任せる日々。その島だけ時間が止まったかの如く、時は過ぎていった。