カテゴリ:観劇&コンサート
3回目のオペラはヘンデル作の「ロデリンダ」を見に行った。 土曜日の昼の部の公演(マチネ)で12:30開演、16:30閉演だ。 初めてもバロックオペラということで期待もひとしお。 主役のロデリンダはMETの看板ソプラノであり、世界的にも名高いルネ・フレミングが演じる。 ロデリンダの夫ベルタリード役は、現代の3大カウンターテナーの一人として高い評価を得ているアンドレアス・ショルである。 「ロデリンダ」はオペラとしては、わりとマイナーな方だろう。 私も、単純にヘンデルの心地よい音楽が好きという理由で、半年前にチケットをとった次第である。 フレミングの演技は表現力豊かで、微妙なヴォイスコントロールが実に見事なものだった。 声質としては、ダイナミックさはないが、透明感がありすっと天に昇っていき心地よい。 ショルの歌声も実に感動的で、完璧な裏声のコントロールには驚嘆した。 男声と思えないつやと幅のある素晴らしい声に聴きほれてしまった。 もう一人、ウヌルフォ役もカウンターテナーだったが、うまいのだが、やはりショルと比べるとちょっとかわいそうだった。 フレミングとショルのデュエットなんか、ソプラノとカウンターテナーというちょっと想像できない組み合わせだが、ぴったり合っていて、美しいことこの上なく、すごい!!! ほんと、鳥肌ものだった。 もう一人良いと思ったのは、エドゥイージェ役のメゾソプラノのStephanie Blythe 。 普通の体形のフレミングに対して、こちらは、どっしりとめちゃ貫禄のある体形だったけど、そこから発せられる歌声は太く力強くて迫力があった。 あと、感心したのは舞台装置。 2つの異なったシーンが左右に動いたり、上下に動いたり、おぉ!と驚くべき素晴らしい舞台演出だった。 フィガロやトスカ以上にブラボーな舞台装置に感動!! ということで、ヘンデルの曲はどれをとってもやっぱり良かったし、バロックオペラって、一味も二味も違っていてすごく面白かった。 「ロデリンダ」は最後がハッピーエンドなのも、後味良く幸せな気分になる。 ますますオペラにはまってしまった。 秋に始まる次のシーズンが待ち遠しい! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.05.08 13:54:57
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