カテゴリ:アメリカ生活つれづれ
自宅以外ではちゃんと眠れない性分の私は、いつも飛行機の中でも当然眠れない。
眠ろうと努力してみたがだめなので、焼酎のロックを持ってきてもらって飲み始めたのは、飛行機がアラスカを過ぎカナダ北部を飛んでいた頃のことだった。 スチュワーデスさんが席に来て、静かな声で「オーロラが出てますよ。」とおしえてくれた。 慌てて窓の覆いを開けると、そこには息を呑む光景が広がっていた。 ほの白いどこまでも続くゆらめく光のカーテンは、すごく幻想的で、まるで夢のようだ。 そのカーテンの上には、無数の星がきらめいている。 時折、透き通るオーロラの向こうに、流れ星が一瞬の模様を描く。 漆黒の地上には、どこの街の明かりか、まるでトパーズをちりばめたブローチさながらの光の宝石が浮かんでいて、その美しさに言葉を失った。 この自然が生み出した光の奇跡は40分ほど続いただろうか。 東から差す朝の光とともに、徐々に空に吸い込まれていった。 スチュワーデスさんが言っていたが、こんなにはっきりと長時間オーロラが見られるのはめったにないそうだ。 月が明るかったり、少しでも雲があったりすると見ることができないらしい。 超ラッキーだったとうわけだ。 私も、空からオーロラを見たのは人生初の経験であった。 オーロラを見るのは長年の夢だったので感激だった。 今度は、カナダのイエローナイフに出かけて行って地上から見るという夢を是非実現したい! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.03.15 02:57:47
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