カテゴリ:観劇&コンサート
日本でも荒川静香選手の金メダルの演技の曲”誰も寝てはならぬ”で有名になったが、「Turandot」を見に行った。
<だいたいのお話> 舞台は架空の時代の中国。 氷のような心を持つ絶世の美女トゥーランドット姫は祖先の因縁により、男性に憎悪の念を持っており、求婚する他国の王子達に3つのなぞなぞを解かせ、不正解なら打ち首させるという、日本のかぐや姫を彷彿とさせるけど、更に残酷なお姫さまだ。 亡国の王子カラフは彼女に一目ぼれ、周りがとめるのもきかず、果敢にもなぞなぞに挑戦する。 カラフは見事になぞなぞを解き明かすが、トゥーランドットは往生際悪く結婚を嫌がる。 カラフは「次の夜明けまでに自分の名前をあててみせれば、命をとられてもいい。」とトゥーランドットに言う。 トゥーランドットは非情にも、カラフの年老いた父親とその世話役の献身的な奴隷女のリウを捕まえて拷問し、カラフの名前を吐かせようとするが、カラフを一途に愛するリウは決して言わず、自殺する。 トゥーランドットはそれに衝撃を受け、悩み苦しむが、カラフにほだされ、ようやく氷の心が溶ける。 トゥーランドットは、父皇帝の前で、「彼の名前は”愛”だ」と高らかに宣言する。 めでたく二人は結ばれ、、めでたしめでたし....。 男達の首をさんざんはねといて、めでたしもねえだろう!とつっこみたくなるのは必定だが、まあそれはオペラということで目をつむるしかない。 トゥーランドット役のAndrea Gruber(NY出身)は声質から気が強い役にはあってたと思う。 リウ役のHei-Kyung Hong(韓国出身)は透明感のある美しい声の持ち主で、健気でかわいくも悲しい女を見事に演じてたと思う。 カラフ役のRichard Margison(カナダ出身)は歌がうまいが、太くておっさんなので、若いカラフのイメージではないよなと思った。 まあ、そういう意味ではパバロッティなんかも正にそうだろうが..。 このオペラはMETの中でも、豪華な舞台装置で有名だということだったが、宮殿の皇帝の謁見の間のセットは、会場中に「わぁ~っ!」とため息が漏れるほど壮麗で豪華絢爛だった。 最後は例の曲のオケ演奏で盛り上がる中、上から金粉がきらきらと降り注ぎ壮大に幕を閉じた。 やはり、あの曲は万人受けするっようで、ひんしゅくにもいっしょに歌いだす輩もいたし、終わってからも鼻歌や口笛で吹いてる人など見かけた。 やはりプッチーニ最後のオペラ作品だけに集大成たる曲なのかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.04.17 07:20:58
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