カテゴリ:海外旅行
この日は朝からくもり空で風が強かった。
TVの天気予報でも、「夕方から雨でしょう」と言っていた。 午後2時頃にホテルを出て、歩いて「ノーザンヘリテージセンター」という博物館へ行った。 入り口では熊とバッファローの剥製がお出迎え 熊やバッファロー、キツネ、コヨーテなど普段は触ることのできないいろんな動物の毛の実物が触れたのはちょっとうれしかった。 展示物は多くないのですぐに見終わった。 それからは、フレーム湖を一周するトレイルを歩いてみることにした。 ずっと平坦な道が続くと思いきや、途中、岩場ばかりになってそれなりに歩き応えがあった。 フレーム湖はなかなか大きい湖なので、一周するのに2時間半かかった。 フレーム湖のほとりからの眺め 苔のベッドの上の紅葉した植物 いろとりどりに色づいている木々 夕食はイエローナイフ唯一の和食であるテイクアウトが主のお寿司屋さんで、寿司盛り合わせとアークティックチャー(北極イワナ)のにぎりをテイクアウトしてホテルの部屋で食べた。 日本人がやってるお店なので、まともなおいしいお寿司だった。 夜が更けていくと、さらに天気は悪くなってきて、予報通り雨が降り出した。 オーロラは全然期待できないのは明白だったが、せっかくオーロラ観測の料金も払ってあるし、とりあえず行くことにした。 観測地ではまだ雨こそ降っていなかったが、分厚い雲に覆われた空は真っ暗だった。 しばらくするとやはり雨が降り出し、絶望的になった。 しかし、この日ちょうど良いことに、オーロラセンターではイベントがあったのだ。 スティーブ・レイマンというカナダ人の作曲家&ピアニストのミニコンサートが開かれた。 オーロラの写真を撮り続けている自然写真家の田中達也氏の友人で、オーロラ映像と音楽とのコラボを行っているとのこと。 田中氏の美しいオーロラ写真を背景にスティーブが奏でる優しく透明感に満ちたピアノの調べは人の心を癒してくれる。 スティーブの曲は、私の大好きなカナダ人ピアニストであるアンドレ・ギャニオンの曲とも共通点があると思った。 日本のCMとかでも彼の曲は使われているらしい。 後で購入したスティーブの「カナディアン・ドリーム」というアルバムを聞いたら、どこかで聞いたことのある感じがした。 ミニコンサートが終わるとオーロラ待機のドームに行って、夜食のカリブーのシチューを頂いて、他のお客さんとおしゃべりした。 夜食は3夜連続バッファローのシチューだったので、やっと違うものが巡ってきたと喜んでいたが、カリブーも同じような味だったな~。 そうこうしているうちに、1時50分になり、この日はさすがに誰も延長する人はいなかったので、スタッフもお客さんも全員帰ることになった。 最後の晩は残念ながらオーロラは見れなかったが、初日から素晴らしいオーロラが見れたので大満足の旅であった。 今回不思議だったのは、オーロラが出る前になると必ずコヨーテの遠吠えが聞こえてくることだった。 きっと彼らは、何かしら微妙な変化を感じ取っているに違いないと思った。 湖と森の上に広がる美しいオーロラの光とどこか寂しげなコヨーテの声... イエローナイフの大切な旅の思い出はまた人生の宝物の一つになった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.09.24 07:07:25
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