カテゴリ:観劇&コンサート
先日グルック作のオペラ「トーリドのイフィジェニー」を見に行った。
イフィジェニー役は、人気メゾソプラノ歌手スーザン・グラハム、イフィジェニーの弟オレストは大御所プラシド・ドミンゴが演じる話題作だ。 スーザン・グラハムは、噂どおりの素晴らしい声だった。 しかし、今まで、TVやラジオ、オペラのアリア集のCDなどで何度も聞いたことのあるドミンゴの声は正直がっかりだった。 やはり、もう歳なんだろうか? 声に往年のつやと迫力が感じられない。 パンフレットや出演者リストを全然見ていなかった旦那は、インパクトがなくドミンゴだと全然気付かなかったらしい。 明らかに、オレストの親友のピラドの方が若い分、声が通っていた。 このオペラは、METにしては珍しくセットも地味で、終始同じセットである。 セットが豪華で、大量のエキストラや馬などの動物が出てくる演目と違い、歌と演技だけで見せる演目だといえよう。 最後のシーンで、オレストが実の弟だとわかり、しかも祖国に帰れるめでたい結末なのに、イフィジェニーが「いや!」と叫んで一旦拒絶する場面は????であった。 意味が分からん。 今までのいざこざの結果、素直に喜べない複雑な気持ちだったとしても、その気持ちを唄うわけでもなく、すっきりしない。 普通にめでたしめでたしの方がオペラらしくていいじゃん、と思うのは私がわけわからんせい? モヤッとボールを投げたくなった。 この日のオペラの前に早く着いて暇だったので、近くのホテルの居心地の良いロビーで座っとこう思い、リンカンセンターの前の道を歩いていたら、TVカメラっぽいのを向けられた。 明らかに私たちをカメラは追いかけている感じがする。 こんなチンチクリンのアジア人二人写してしてどないすんねん..と思いつつ、 「TVに映ったりしてね~」とさりげないニューヨーカーを装って通り過ぎたである。 その事は後ですっかり忘れていたが、月曜日、旦那が会社に行くと、会社の人に 「土曜日リンカンセンターの前を歩いていたでしょ?TVに映ってたよ~」だと。 土曜の夕方のニュースで ”今日のNYはとても寒くなりました。ご覧のように、街を行く人も寒そうです。”みたいなコメントとともに映っていたらしい。 おしえてくれたらビデオとっといたのに~!と思う私はやはり田舎モン? ニューヨーカーにはなれまへ~ん お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.12.13 11:11:20
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