カテゴリ:アメリカ生活つれづれ
12/7日に俳優の今井雅之さんが監督&主演の全篇英語の映画「The Winds of God」の初日を見に行った。
Imagine Asian Theaterという小さなアジア系の映画専門の映画館で上映された。 12/7といえば、パールハーバーの日。 あえて、この日を初日にしたらしい。 私もそうだったけど、ほとんど招待の人で満席だった。 ストーリーは、アメリカ人の売れないコメディアン二人が事故に遭った瞬間、戦時中の日本へタイムスリップし、なぜか、二人とも、特攻隊員の日本人になっていたというもの。 今井さんは、911のテロ事件の時に、”カミカゼアタック”と表現されたことにショックを受けて、特攻隊員とテロリストは全く別物であることをアメリカ人にも理解してほしいという意図で、英語で作成したということだった。 特攻隊員一人一人は、ごく普通の人々で、戦争という悲惨な運命に飲み込まれた哀しみはよく表現されていたと思う。 しかし、もう少し掘り下げて、個人の人生模様を描いてもよかったんじゃないかと感じた。 私の出身地鹿児島県には、「知覧特攻平和会館」という資料館がある。 この地には特攻隊の基地があり、ここから飛び立った多くの若者達がその犠牲となった。 若者達の家族へ宛てた最期の手紙を読むと、その魂は狂信的なテロリストとは全く異なり、家族をひたすら心配し、家族のためにその身を犠牲にしなければいけない苦悩がひしひしと伝わってきて胸が痛む。 資料館の係りの人の特攻隊にまつわるお話を聞いていた人々は、涙ぐむ人も多く、非常に心を打たれるものだった。 ここを後にするときには二度とこんな悲劇を起こしてはいけないと誰もが固く思うだろう。 今井さんはここを訪れたことがあるのかしら?とふと思った。 物言わぬ日本人のこと、こういう映画を世界に発信した今井さんの功績は評価できると思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.12.18 09:31:47
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