カテゴリ:大人のピアノ
生まれつき全盲のピアニスト辻井伸行さんが、アメリカのヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝したのをニュースで見て、「あっ!あの時の!」と思い出した。
以前、「題名のない音楽会」で指揮者の佐渡裕氏と共演しているのを見て、その演奏の素晴らしさに強烈な印象があったからだ。 2歳の時に、お母さんの口ずさむジングルベルを聞いて、突然おもちゃのピアノで奏でたといいうから、天性の才能があるのは間違いない。 曲を覚えるのは、先生の弾いた演奏を聴いて音を自分で理解するらしいから驚嘆に値する。 私はピアノ初心者なので彼のピアノ技術云々は評価できないが、彼の演奏が誰の心にも深く届いていくものなのは間違いないと思う。 彼に弾かれているピアノが喜んで音を出している気がして、音がきらきらと虹色に染まって天から舞い降りてくるようだ。 正に美しい音楽とはこういうものを指すだと思う。 中年前になってピアノを習い始めた私は、とかく、理屈っぽくあーでもない、こーでもないと考え過ぎる傾向があり、楽しいはずのピアノもたびたびストレスフルになってしまう。 辻井さんを見ていると、自分がピアノの一部になって体全体で音楽を奏でる喜びを体現してる。 初心者でも、天才ピアニストでも、やはり”楽しむ”ことが原点なんだと反省した。 でも、やっぱり、「なんでできないんだ!」くよくよ悩むんだけどね(人間だもん..てか?)。 でも、自分より年齢半分以下の辻井さんの姿になんだか元気が出る中年ピアニスト志望(!?)であった お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.06.09 23:19:43
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