カテゴリ:読書
この前、好きな作家スティーヴン・キングの「セル」という小説を読んだ。
セルは携帯電話のことだ。 ある日突然、携帯電話を通して、ある信号(パルス)を聞いた人は全員狂ってしまい、世界は破滅へと向かって行くストーリーである。 主人公は、携帯を持っていないので難を免れたが、それ以降、苦難の日々をかいくぐり生きていくことになる。 スティーヴン・キングらしい話の掴みにぐっと引きつけられ、ぐいぐい引き込まれていく。 終盤には、これでは人類滅亡しかないのか!?と思ったが、諸手を挙げてハッピーエンドではないが未来への希望が感じられる結末で少しほっとした。 巷では、携帯片手に画面見ながら器用に歩いていたり、メール打ちながら車を運転しているけしからん奴がいたり、あるとき、電車に乗ると、向かいの座席に座っている人々がほぼ全員携帯とにらめっこしていたのに戦慄を覚えたことがある。 アメリカにいる時は、携帯で延々としゃべっている人が多く、画面を注視する人はあまり見掛けなかった。 日本は、しゃべっている人より、画面派が圧倒的大勢を占めている。 小学校の校庭によくある二宮金次郎像にも、そのうち、本に代わる”携帯バージョン”が現れたりしてね。 スティーヴン・キング本人は、やはり携帯は持っていないらしい。 主人公は彼自身なのかも。 ”携帯画面を注視しない派”の私にとっても、やはり、家族内通話無料はとっても助かるし、欠かせない道具だけど、これで変に縛られるのもいやだなとも思う。 でも、”パルス”を聞いてしまって狂っちゃう人々の一人に確実になりそうなのは、かなりぞっとする お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.07.07 01:13:16
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