カテゴリ:観劇&コンサート
兵庫県立芸術文化センターの大ホールで開催されたブルーノ・レオナルド・ゲルバーのベートーベンピアノ協奏曲のコンサートに行った。
2日間にわたって行われ、1日目は1番と5番(皇帝)、2日目は2番、3番、4番だった。 1941年生まれのゲルバーさんは69歳というお歳なのでちょっと心配だったが、全く心配無用だった。 若い人の多いフレッシュな兵庫芸術文化センター管絃楽団と巨匠ゲルバーさんの息も合って、とても良い演奏会だったと思う。 ゲルバーさんの弾くベートーベンは、迫力と円熟の極みに満ちていて、聴く者を優しく大きく包み込むオーラがある。 幼少期に小児マヒを患ったが、ベッドの上でも練習を続けたというピアノへの情熱は大変なものだ。 後遺症で脚が不自由で、ゆっくりと片足をひきずりながらステージに登場されるゲルバーさんだが、一旦ピアノに向かうと正に音楽の神様が降りてきてしまったと思わせる。 ピアニッシモが非常に繊細で、一音一音にベートーベンへの思いがこもっていた。 5番が有名過ぎるベートーベンのピアノ協奏曲だが、それ以外のどれも甲乙つけがたい位、ほんとうに良い曲だ。 ゲルバーさんには、これからもお元気でご活躍していただきたい! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.06.21 00:50:55
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