カテゴリ:大人のピアノ
先日、人生2回目のピアノ発表会だった。
私の通っている音楽教室は季節がいつも同じにならないように 一年半ごとに発表会がある。 一年半前の人生初めての発表会は目標が 「間違っても弾きなおさず最後まで弾くこと」だった。 しかし、2回目になると、「ノーミスで良い演奏」と目標がアップする。 発表会の曲を決めて半年間、一生懸命練習してきた。 曲作りに悩みながらも、今の自分の力で表現できるレベルまで頑張った。 音楽に厳しく褒めてくれない旦那も、発表会前日に単身赴任先の東京から帰ってきて 自宅で私の演奏を聴いて 「一か月前と比べてびっくりするくらいうまくなった」と褒めてくれた。 発表会当日は「とにかく楽しく弾きたい」と思っていた。 しかし、そこに魔物はいた。 リハーサルから緊張し、指も、ペダルを踏む足もうまく動かない。 いよいよ本番。 控えで待っていると前回同様緊張が高まってきた。 舞台へ出ると、緊張が極元に達し、まるで雲の上を歩いている感覚に。 椅子に座り、弾き始めた。 そこには完全に体と分離した自分がいた。 自分自身とは違う場所でまるで他人を観察している自分。 今までの人生で初めての経験だった。 ”幽体離脱”ってこんな感じなんだろうか? 初めての発表会でもなかった震える手。 それでも、機械的にちゃんと鍵盤を押さえていて 幽体離脱した自分が「こんなに手震えているのに弾けてるなー、不思議ー」と思っている。 しかし、苦手で、終盤の、何度も何度も部分練習した個所にきたら、ミスタッチ。 やはり震える指では駄目だったかーと思った瞬間自分が帰ってきて即時判断、 回復不能な3小節ふっとばして最終部分にいくも最後近くの肝心の音で失敗。 続けて弾いた2曲目はやはり苦手としていた部分で走りすぎミスタッチ。 しどろもどろにごまかしながら次へつなげる。 しかし、あせっているのでテンポ早過ぎ! 気を取り直して、最後の8小節は少し気持を落ちつけてなんとかフィニッシュ。 あまりに緊張したせいか、その後1時間半位ストレス性の胃痛に悩まされた。 よく”緊張して頭が真っ白になった”というが 今回は、”緊張して幽体離脱”だった。これってどういうこと!? 発表会で”悪く緊張”しないためには場数が必要なんだろうか? 中学生位の子達は落ち着いて演奏していた。 おばさんの私から言ったら、「場数の先輩」ってやつだろう。 おばさんくやしいよー。 失敗に一日半ほど落ち込んだが、また一年半後の発表会に向けて 何を弾こうかと思い始めた。 この半年の曲作りは自分の音楽人生では絶対プラスになってるし、 今後に繋がると思っている。 そうじゃないとやってらんねー。 前を見るしかないから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.06.09 04:00:20
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