カテゴリ:観劇&コンサート
先日、兵庫県立芸術文化センターで開催された
「レイフ・オヴェ・アンスネス ピアノ・リサイタル」に行った。 前回の芸文でのリサイタルは2020年12月だったが、コロナ茶番劇のため中止だった。 そのため、アンスネスのリサイタルは2016年以来の7年ぶりだ。 プログラムは以下の通り。 シューベルト:ピアノ・ソナタ第14番 イ短調 ドヴォルザーク:詩的な音画 より I 夜の道 II たわむれ IX セレナード X バッカナール XIII 聖なる山にて ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第8番 ハ短調「悲愴」 ブラームス:7つの幻想曲 アンコールとして、 ドヴォルザーク:「詩的な音画」より第4曲「春の歌」 ショパン:マズルカ op.33-2、op17-4 今回のプログラムはアンスネスが 「19世紀のピアノ音楽の中で忘れられた大曲」と評し、 コロナ茶番デミックで音楽活動出来ない時に取り組んだという ドヴォルザークの「詩的な音画」を中心に選曲したとのことだ。 確かに、コンサートで聞いたのは初めてだった。 シューベルトのピアノソナタ14番とブラームスの7つの幻想曲も殆ど聞いたことがない。 シューベルトのソナタは歌曲王というイメージを裏切る心の奥深くに踏み込むかのような 苦悩から救済への旅という感じだった。 「詩的な音画」は、夜に瞬く星と駆け抜ける馬車(車?)が目の前に広がる”夜の道”に始まり、 堂々として崇高な”聖なる山にて”まで、様々なイメージに溢れていた。 是非全曲聞いてみたいと思う。 ブラームスはやっぱり何を聞いても良いな~。 バッハの対位法をルーツとする曲ということで、 ち密に織り込まれた音のタペストリーの上に粒になった宝石が滑らかに配置されていく感じ。 アンスネスの指が紡ぎ出すメロディーにうっとりするばかりだ。 久しぶりのアンスネスに観客の皆さんも拍手の嵐だった。 アンスネスは男性としての力強さに中にエレガントさを兼ね備えているピアニストだと思う。 それに、すごく真面目な人なんだろうな~という堅実さも感じる。 以前は手の故障によりコンサートがキャンセルになったこともあった。 それだけ練習量が凄いのかもしれない。 今回は前から5列目の席でアンスネスの息遣いまでよく聞こえた。 また、次回のリサイタルを楽しみにしてます! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.10.24 01:34:15
[観劇&コンサート] カテゴリの最新記事
|
|