山崎宇宙飛行士とISS、アポロ13号
国際宇宙ステーション(ISS)には、日本人宇宙飛行士が定期的に滞在しています。2010年4月5日には山崎直子宇宙飛行士がケネディ宇宙センターからスペースシャトル・ディスカバリー号で宇宙に行き、同7日にISSに着きました。補給物資をISSに搬入するミッションを行い、同17日にISSを離れ、同20日にディスカバリー号でケネディ宇宙センターに戻りました。山崎さんは千葉県松戸市出身です。2010年5月22日に松戸市で帰還歓迎パレードが行われたので、見に行きました。松戸市民栄誉賞も受賞されています。2014年には千葉・幕張メッセで「宇宙博」が開催されたので見に行きました。ISSの一部になっている日本実験棟「きぼう」の展示があり、中での生活環境を知ることができます。この「宇宙博」で一番印象に残ったのが、アポロ13号の資料です。1970年4月13日、アポロ13号は月への飛行中、酸素タンク、燃料電池、電力ラインが爆発破損しました。地球と宇宙船の無線交信により、船の中にある備品だけで工夫し、危機的状況を乗り越えて奇跡的に地球に帰還しました。1995年にシンガポールで生活していたとき、映画「アポロ13」が封切られ、妻と見に行きました。アポロ13を地球に帰還させるため、NASAの職員が計算尺で修正軌道計算をする姿に驚きました。宇宙博の展示品に計算尺があり、これで軌道計算をしていたと思うと、大変感慨深かったです。↑ 山崎直子宇宙飛行士の帰還セレモニー。↑ 紙吹雪が舞う松戸市 伊勢丹通り。↑ 山崎直子宇宙飛行士。↑ 宇宙博2014 千葉県幕張メッセ。↑ 国際宇宙ステーション(ISS)の模型。↑ ISSの「きぼう」日本実験棟。上は船内保管室。右はロケットアーム。↑ ISSの「きぼう」日本実験棟。↑ ISSの「きぼう」船内実験室の様子。↑ ロボットアーム制御ラック。↑ アポロ13号。1970年4月11日の打ち上げられ、月に向かっていたが、酸素タンクの爆発で酸素が宇宙に漏れ出し、3つの燃料電池が使えなくなった。運用管制チームは月面着陸を断念し、宇宙飛行士たちが二酸化炭素中毒で命を落とさないための解決方法を見つけ出し、二酸化炭素の除去に成功し、無事帰還を果たした。↑ アポロ13号の装置。↑ アポロ宇宙船の燃料電池。↑ 二酸化酸素と臭気除去装置。↑ 月着陸船の二酸化炭素ブラケット。↑ 二酸化炭素除去装置。↑ 計算尺。↑ コンピュータ。↑ チェックリスト。