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2021.07.20
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カテゴリ:美術 / Art
東京青山・明治神宮外苑のいちょう並木入口に、「パビリオン東京2021」の芸術作品として、芸術家・会田誠さんの作品「東京城」が展示されています。

いちょう並木の両側にある台座の上に、片方は段ボールで作った城、そしてもう片方はブルーシートにくるまれた城が置いてあります。

解説板があり、下記記載があります。
会田誠(あいだまこと)「東京城 Tokyo Castle」

「協調したいのは恒久性とは真逆の仮設性、頼りなさ、ヘナチョコさ - しかしそれに頑張って耐えている健気な姿である。どうなるか、やってみなければわからない。一か八か作ってみる。それを現在の日本-東京に捧げたい。」(会田誠)

「会田誠(1965年~)は段ボールとブルーシートでできた2つの城を作りました。段ボールとブルーシートは、非常に廉価であるにもかかわらず堅牢性を備えた頼もしい素材で、恒久性ではなく仮設性も象徴する点に、共通した特徴があり、会田は1995年から作品の素材に使用しています。このパビリオンは、このような2つの素材を使うことで、何があっても容易に挫(くじ)けない人間のしなやかな強さを示しています。また重くて硬くて高額で恒久的な素材のみを使う現代彫刻などに対する批評性をはらんでいます。

本作が設置されている石塁は、かつて江戸城を支えていた石垣を用いて神宮外苑造営の際に建設されたもので、関東大震災後のバラック建設の指揮官であり、小学校の鉄筋コンクリート化を推進した建築構造家・佐野利器が計画・建設したものです。その石塁の上に立つダンボールとブルーシートの城は、東京からいまだ災害の爪痕が残る各地方への『共にがんばりましょう』というメッセージとなるでしょう。また、東京にいつの日か来るかもしれない大災害への覚悟を示すものであります。

会田誠は、社会や歴史、現代と近代以前、西洋と東洋の境界を自由に往来し、奇想天外な対比や痛烈な批評性を提示する作風で、幅広い世代から圧倒的な支持を得ています。平面作品に限らず、彫刻、パフォーマンス、映像、小説や漫画の執筆など活動は多岐にわたり、都市に関する作品に「新宿城」(1995年)、「新宿御苑大改造計画」(2001年)、「セカンド・フロアリズム」(2018年)などがあります」

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私の本棚には、会田誠さんの本が2冊あります。
①「青春と変態/会田誠/ちくま文庫」
②「カリコリせんとや生まれけむ/会田誠/幻冬舎文庫」

会田誠さんの本の内容もすごいのですが、会田さんの絵も一度見ると忘れられない作品が沢山あります。
「巨大フジ隊員VSキングギドラ」とか、「滝の絵2007-2010」などは、初めて絵を見た時、色々な意味でびっくりしました。

「カリコリせんとや生まれけむ/会田誠/幻冬舎文庫」p164には、会田誠さんの「新宿城」の作品を写した写真が載っています。
今回の「東京城」に通じるものがあるのではないかと思います。

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【会田誠さんの「東京城」】



































↑ 神宮外苑のいちょう並木と、両側に会田誠さんの「東京城」の作品がある。











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①「青春と変態/会田誠/ちくま文庫」
②「カリコリせんとや生まれけむ/会田誠/幻冬舎文庫」





↑「青春と変態/会田誠/ちくま文庫」


↑「カリコリせんとや生まれけむ/会田誠/幻冬舎文庫」


↑ p164。会田誠さんの「新宿城」の紹介。





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最終更新日  2021.07.25 22:37:55
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