カテゴリ:歌謡曲/映画/テレビ
映画「サンダーバード55」を見ました。
55年前に日本で放送された「サンダーバード」の良さを上手に引き継ぎながら、新しい作品を作られていました。 手元にある「サンダーバードぴあ/ぴあ/2013年8月10日発行」のP56~59に「メイキング・オブ・『サンダーバード』」があり、特撮ライター・編集者の池田憲章さんが、「ジェリー・アンダーソンを中心に生まれたケミストリー」を書かれています。ジェリー・アンダーソンはサンダーバードの総制作指揮者です。 池田憲章さんの文章を読むと、1960年代のサンダーバードの誕生、発想が良く分かります。一部の記載を紹介します。 「ジェリー(アンダーソン)は大空を飛ぶ主人公たちの雄姿を考えながら、ふっと第二次世界大戦中にイギリス空軍で戦死した9歳年上の兄ライオネルズが、モスキート偵察機の飛行訓練をしたアメリカの航空基地を手紙で”サンダーバード基地”と書いて、『なんてかっこいい名なんだろう」と思ったことが脳裏によみがえった。(当初の仮題名『インターナショナル・レスキュー』から)『サンダーバード』と題名を変えたいとジェリーが第1話のアラン・パティロ監督に相談してみると、『その方がかっこいい!』と喜んで賛成してくれ、主役メカもサンダーバード1号やサンダーバード2号と呼んでいこうと決定されたのだ」 「サンダーバード1~5号の個性的な役割と性能、イメージはジェリー・アンダーソンのアイデアだった。~ ところが、メカ・デザインに関しては、具体的なイメージが無かった。 33歳のデレク・メディングス特撮監督が画面に彩えるビジュアル・イメージを考えながら、メカ・デザインをまとめあげていった。 ~ サンダーバード2号は、事故現場へ重機動の救助メカを運ぶ巨大運送機をまず思い浮かべた。主翼を長く広く作ると、特撮シーンではなぜかスピード感がでない体験がメディングスにはなんどもあった。それで主翼を短くして(前進翼にしたのは、あまり見たことのないユニークな翼にしたかったからだったとメディングスは言う)、丸みのあるエッグ状の機体自らが揚力を生み出していくリフティング・ボディーのボディ・ラインに決め、ボリューム感のある2号のイメージがはっきりしてくる」 「メディングスの工夫は、救助メカを積むコンテナ(英語ではPODという)を機体と一体化して流れるような機体のフォルムを作りながら(ストライプに走るラインの塗装がデザインを引きしめている)、現場で機体をジャッキアップして、コンテナの扉が開いて救助メカを出動させるビジュアル・シーンの開幕を実感させたことだ。メディングス本人によると『短時間でメカを選んで、2号に積んで現場で活躍させるシステムを考えただけで、あの方法しか思いつかなかったんだ』と言う。2号コンテナから今回はどんな新しい救助メカが出てくるか、見ている子供達に期待させていく演出的な仕掛けでもあった」 ーーーーーーーーーーーーー ↑ サンダーバード (THUNDERBIRDS) ↑ スーパーマリオネーション(SUPERMARIONATION) ↑ ジェリー・アンダーソン氏(プロデューサー)。 ↑ アラン・パティロ氏(監督)。 ↑ デレク・メディングス氏(特撮監督) ーーーーーーーーーーーーーーーー ↓ サンダーバードぴあ/ぴあ」P56~59。 特撮ライター、編集者の池田憲章氏の記事「ジェリー・アンダーソンを中心に生まれたケミストリー」 ーーーーーーーーーーーーーーー サンダーバード2号が6種類のコンテナの中から、必要なメカが搭載されているコンテナを機体に収納し、基地から出発する。2号のフォルムは美しく、コンテナ搭載の場面は、何度見ても飽きない。 滑走路では両側のヤシの木が倒れる仕組みになっており、見ていて楽しい。 サンダーバード2号やコンテナは、プラモデルで何度も作った。 ↑ サンダーバード2号。 ラウンジからコクピットまで、スライダーのように体を進ませる。 ↑ 6種類のコンテナが、横に流れてくる。 ↑ 必要なコンテナが2号機の下で止まる。 ↑ サンダーバード2号のパイロットは、バージル・トレーシー。 ↑ 2号機の機体が下がり、コンテナを収納する。 ↑ 島のゲートが開き、サンダーバードが進む。 ↑ 2号が進むと、両側のヤシの木が倒れる仕組み。 ↑ ヤシの木が横に倒れた。 ↑ 滑走路の一部がせりあがる。 ↑ ブースター発進。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.01.17 06:13:29
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