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紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3 Tsuchinshan-ATLAS)が明け方の空に見えるという事で楽しみにしていたのですが、毎日天気が悪く、曇りや雨の日が続きました。
天気予報を毎日チェックしていると、2024年10月2日早朝に晴れマークが出たので、この機会を逃すともう見られない気がして、準備をすることにしました。 2024年10月2日3時に起きて空を見ると、冬の大三角が見えました。 早速マンションのベランダの端にキャンピング用の組み立て台を設置し、その上に国際光器20センチ(D 直径:200mm, F 焦点距離:1200mm) WHITY DOB ドブソニアン反射望遠鏡に、接眼レンズ PHOTON 32mm 70° 2.0”アイピースを付けました。 倍率ですが、焦点距離1200mm/アイピース32mm=倍率37.5倍です。 紫金山・アトラス彗星の予想位置は、東ー東南東の中間ということで、最初は方位磁石を使って望遠鏡を東に向けていたのですが、磁石の偏向のせいか、東からずれているようでした。 そのため、しし座のレグルスを確認し、その真下が東とし、それから少し南にずらしながら、地平線の少し上を捜索しました。 すると4時48分頃、視野にオレンジ色の美しい光が飛び込んできました。尾の光が伸びているので、紫金山・アトラス彗星だと分かりました。 夜が明けてきており、少しずつ水平線がオレンジ色に変わってきていたので、彗星もオレンジ色に見えたのだと思います。 オレンジ色の彗星の美しい姿に見とれてしまいました。 それから手持ちのポケットカメラ Power Shot SX720 HSを反射望遠鏡のアイピースに近づけて、接写(コリメート方式)で撮影しました。 日の出が近づくと、彗星の核が、オレンジ色から白色に変わりました。 そして徐々に光が薄くなりました。 5時40分頃、太陽が昇ってきました。すぐに望遠鏡などを片付けて、会社に行きました。 天気予報では当分の間、曇りか雨が続きます。 紫金山・アトラス彗星は、早朝の東の空から見えなくなり、10月の中旬に夕方の西空で見ることができます。10月の中旬は、会社から早く帰って彗星の撮影をしたいです。 ーーーーーーーーーーー ↓ 紫金山・アトラス彗星 2024年10月2日4時48分。 ↓ ベランダから紫金山・アトラス彗星を見る。 ↓ 4時50分。 ↓ 4時52分。 ↓ 4時54分。 ↓ 4時55分。 ↓ 4時55分。 ↓ 4時56分。 ↓ 4時57分。 ↓ 5時8分。 ↓ 5時30分。水平線に雲がかかっている。 ↓ 5時41分。太陽が昇ってきた。 ↓ 5時41分。 ↓ 5時42分。 ↓ 5時42分。 ↓ 5時43分。 ↓ 月刊星なび 2024年10月号P54 紫金山・アトラス彗星の位置図。 しし座のレグルスが東ということで、レグルスから下に望遠鏡を降ろし、南に少しずつ動かして彗星を探した。 ↓ 月刊星なび 2024年10月号 ↓ 天文ガイド2024年8月号別冊付録。 紫金山・アトラス彗星が肉眼大彗星に!(C/2023 A3 Tsuchinshan-ATLAS) 2024年10月中旬~下旬に見ごろ 世紀の大彗星となるか! ↓ 紫金山・アトラス彗星は、中国の紫金山天文台で2023年1月9日に発見され、同年2月22日に南アフリカのATLAS望望遠鏡が独立発見しました。 ↓ 2024年9月下旬~10月上旬の紫金山・アトラス彗星の見え方(明け方東の空) 彗星は9月下旬~10月上旬にかけてもっとも明るくなり、壮大な出現が期待されます。ただし彗星が太陽に近く、かつ地平線付近に見えていますので、日本での観測はとても困難です。 ↓ 2024年10月中旬~10月下旬の紫金山・アトラス彗星の見え方(宵の西の空) 10月12日ごろから、宵の西空で彗星が見えるようになります。日に日に高度が高くなり観測しやすい位置になりますが、明るさは減少、尾も短くなってきます。月明かりの影響を受けなくなる19日以降が見ごろでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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