テーマ:☆詩を書きましょう☆(8509)
カテゴリ:書き直し一行詩
下痢体質(こんな言葉があるのかは分からないが)である。 すぐに腹が下ってしまう。 いつも、たいていこの状態なので、 よっぽど酷くない限り、ちょっとウンチが緩いぐらいでは、別段驚きしない。 おかげで、便秘には縁がない。 ところが、厄介なことに、下痢体質の癖に、冷たいビールが大好きだ。 アイスクリームが大好きだ。 お風呂上りのガリガリ君が大好きだ。 我慢すれば、それでいいのだろうが、 僕の人生のささやかな楽しみを下痢ごときで奪われては男が廃るというものだ。 と、いうわけで先日も、横浜でJRに乗った僕の腹模様が怪しくなった。 電車に乗るまでは何ともなかったのに、動き出したとたん、グルッと来た。 ちなみに前夜は、ビール、いや、発泡酒500ミリに日本酒少々、 そしてハーシーチョコレートアイスである。 こやつらが元凶であることは明白だ。 さて、思案のしどころである。 このまま目的地まで我慢すべきか、それとも途中下車か。 下痢体質のため、途中下車の準備はいかなるときでも出来ている。 電車2本程度パスしても時間通りに到着できるよう、逆算はしてある。 我慢したとして、目指す駅までまだ20分以上ある。 限界まで我慢して今までに何度苦しい思いを重ねてきたことか・・・。 出した答えは「即下車、そしてトイレへ直行すべし」である。 ぎりぎりになって、下車するのではなく、まだ、余裕のあるうちに下車しよう! いや~、オレも大人の判断が出来るようになったなぁ、 と「自分で自分を褒めてあげた」とたん、 ギュ~ッときた。カラータイマー点滅の瞬間である。 下車駅まで、およそ後2分。しかし、2分でトイレに到着するわけではない。 ホームの階段を上がり、そして改札横のトイレまで約2分。 それでもダメだ。個室が空いているという保証はどこにもない。 朝ならなおさらだ。 ギュ~ッが、ギョルルルルルル~になる。非常事態。 非常手段を講じる。財布の中に忍ばせている秘密兵器に登場願う。 その名は「ストッパ」。 水なし一錠ですぐに飲める下痢止め薬。過去の経験なら、これ一錠でだいたい15分は大丈夫。 まさに抑えのエース。たとえるなら、阪神タイガースの藤川だ。 ストッパ投入。 が、しかし。 藤川、打たれる! 今日に限り、抑えがきかず。球が高めに浮く。 ギョルルルルルルゥが治まらない。ピンチ! お~、こりゃ、まずい! と思ったところで駅到着。 どっと降りる乗客。降りる僕。 よりによって、ホームの端。 階段までは遠い。 人ごみを掻き分け掻き分けダッシュしたいところだが、 上下運動、刺激を与えたなら、液体状の固形物排出の憂き目にあう可能性大である。 「ゆっくり急げ!」 矛盾した、このはやる気持ちと緩慢な動作。 頑張れ僕の括約筋。活躍せよ、括約筋! ぎゅっと締めろ、締め上げるのだぁ!! こうして、何とかトイレに辿り着く。 3つある個室は案の定、満席。 そして、僕の前には順番待ちのおっさん1名。 頑張れ僕の括約筋。ぎゅっと締めろ、締め上げろ、 いや、ねじり上げろおおおぉ!!! 個室突入までの永遠の5分間。 僕は神に祈った。 神様、個室が空くまで、なんとか無事に、是非ともなんとかぁ・・・ 普段はほとんど信じていないのに、年に数回、神に祈る瞬間がある。 そして、そのいずれもが、ウンチがもれちゃいそうなときである。 ----------------------------------------------
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