カテゴリ:日々のこと。
こんばんは。
今夜は・・・・ 忘れることはないけど、書きとめておこうと思い、開きました。 実家のミニチュアダックスフントの『甚太』が虹の橋のたもとへいってしまいました。 3月26日。 午前11時過ぎのことでした。 甚太は2000年12月生まれ。 16歳を過ぎたところ。 この1年は目も弱り、この半年で耳も遠くなり、最近では聞こえてないぐらいになりました。 この1年、歩くのも月おうごとにとてもゆっくりになり、この4か月ほどは認知症症状も出ていたようです。 幸い実家は近いので、度々会ってたんですが、声に反応してないな~、って思いつつ、でも見えにくい目で、匂い感じて、ひょこひょこと追いかけてくるぐらいできてたんです。 つい、この前までは。 去年の春なんかは、母が「もう走らへんし」っていってる前で、私を追っかけ絡まりそうな足でひょこひょこ、駆け足でついてきててね。 よく遊んだから、ちゃんと覚えててくれて、毎回行くたびに 「はっ!yukiちゃんだっ!」 って喜んでくれてたの。 今年の初めは忙しかったので、あまり実家に行けてませんでした。 年明けてからは特に、行って声かけてもね、しっぽ振らないの。 認知症、だからかなぁ。 匂いはわかってるんじゃないかと思うんだけど。 でも、いつもの反応とは違ったな…。 3月25日、実家の母からメールがきました。 「甚がヤバい!」 と。 母に電話すると、明け方ひょこっと起き上がって、外へ行きたいというから表へ出してやったら、オシッコして、そのままパタンと倒れて動けなくなった、と。 土曜日でお休みでいた旦那に断って、午後、実家へ向かいました。 実家の近くに住んでいる妹が先に来てて、甚太をなでてました。 ストーブの前で力なく眠ってる甚太。 妹が「甚太~~~!!yukiちゃんきたで~~~!!!」 と、耳持ち上げて声をかけ、トントンしました。 反応、無いね…。 交代。 同じく耳を持ち上げ、「甚太~~~~!!!」「来たで~~!!」「お~い!」 頭を、体を、撫でてやりました。 妹が砂糖水を口に垂らしてやっても、舌も動かなくて。 再度、甚太を呼び、体をなで、細くなった足を握り… 匂いなら分かるかな…と、鼻先に私の手をあててみました。 乾いた鼻をつんつん、数回呼びかけると、ぐったりだった甚太が細く目をあけて、頭をあげました。 震えながら、なんとか頭を起こしてて… 母は甚太は倒れてからずっと寝てたから、それすらできなかったって言ってたから、私の都合のいい考えですが、 あ。ワタシが来たってわかってくれたんや… と思って。 頭あげてるだけでもしんどいのに、前足踏ん張って体を起こそうとしてね。 「来たよ。おるよ~。」 力振り絞って、迎えてくれたんやな。 yukiちゃん来た~、って。 多分ね。 支えをなくすとまたパタンと横になりましたが、砂糖水を少しなめることができました。 たくさんたくさん、撫でてあげたあと、ヨダレでカチカチになった毛を少しずつカットしてあげました。 いつも一緒にいた母でさえ、カットはさせてもらえなかったんですよ。 ハサミを持ってるの見ると歯をむいて怒る甚太。 嫌なところは切らせてくれないけど、私だったらジョリジョリ切ってても怒らなかったの。 カットしたら、痩せてるのが余計にわかっちゃうね。 夕方、帰る前はぐったり横になったままだったけど、眉間をなでてやると目の上動かして反応してるのが分かりました。 「甚太~。また明日な~~!!明日来るでな~!」 耳を持ち上げ、声をかけました。 ついててあげたいけど、母に任せて帰りました。 翌朝、母から特に連絡無いのでまだ大丈夫だろうと思いつつ、メールしてみました。 「息はしとるけど、体は硬直しとる」 なんとか、一晩。 でも、もう近いのかな…。 旦那に話して、早めに実家へ向かいました。 今日は、旦那も子供も一緒に。 子供たち、ストーブの前で寝たまま、動かない、ペターっとなってる細い細い甚太を、 何の抵抗もなく、撫でてくれました。 声をかけてくれました。 旦那も同じく。 耳を持ち上げ呼びかけて、鼻先に手をあて、そばにいることを伝えました。 体はストーブ前なのに冷たくて、頭も前の日よりかは冷たく感じました。 実家に来て…30分・・・ぐらいかな。 横にいて、度々撫でてやりました。 旦那も度々、撫でてくれました。 「甚太~!」 声をかけても、反応ありませんでした。 前足が痙攣するたびに声をかけてやり、撫でてやりました。 11時前。 母が口に砂糖水を少し付けてやりました。 舌は動かず、舐めることはなかったけど、ゴクンと生唾を飲むような音はしてたかな。 その直後、息づかいが少々荒くなり、声にならない声で 「ヒャウ、ヒャウ、ハウッ」 辛いね。 しんどいね。 痛いときの鳴き声にも似てるけど、その時は何か違った気がするな。 「おるよ~」 と撫でてやるぐらいしかできなくて。 2回、3回、鳴いた数分後、呼吸の間隔があくようになりました。 無呼吸の時間が少しずつ長くなり… 3回… 4回… 次の呼吸を、見守っていたんですが… もう1回…、がくることなく、静かに、静かに、息を引き取りました。 16歳と3カ月。 生まれて1カ月たたないうちに、 「お正月一緒に過ごしたいやろ?」 と、甚太の親の飼い主さんから譲り受け、育ててきました。 ウチに来た時はお兄さん犬がいて、ちょっとやんちゃな甚太に歯も剥かず相手してくれ、いつも寄り添うやさしさを見せてくれた温厚なお兄さん犬と一緒にいたこともあって、甚太もとても温厚な、愛嬌のある犬にそだちました。 車に乗せて、海や公園、甚太と一緒によくお出掛けしました。 密な3年間を過ごし、私が結婚してからの13年間はたまにしか合わなかったけど、実家に帰るたびに、そばに来て喜んでくれました。 足元おぼつかなくなってても、ひょこひょこ、追いかけてくる姿は今でも目に焼き付いてます。 実家へ行くと、玄関から出てこないしストーブの前にもいません。 その日は、母も寂しいだろうと、昼食を一緒に食べてから帰り、翌日、春休み中の子供たちを連れて実家へ行き、甚太とお別れをしました。 家から出る時、子供たちはなんの抵抗もなく、冷たくなった甚太を優しくなでてくれました。 「甚太~、バイバイ。」 段ボールに入れた甚太を抱いて、毎日散歩してた所を歩きました。 涙が止まりませんでした。 桜満開の下で、雪の中で、たくさん遊んだよね。 そこに咲いてたお花を少しもらって、入れてやりました。 今年の桜は、一緒に見れなかったね。 私が結婚して家を出た後は、甚太は母の支えにもなってくれてたことだろうと思います。 一番寂しがってるのは、母なんですけどね。 一番長く一緒にいたのは母ですもの。 先日、母と一緒に部屋の片付けをしました。 そこら中から、甚太の毛が出てきます。 でもそうやって少しずつ、ココロを落ち着けていかなきゃね、いつまでも泣いてたら、「雨降り地区」で甚太が冷たい雨にうたれちゃいます。 ありがとね。 楽しかったね。 まだちょっと実家行くたびに物足りない感じするの。 ふすまにあけた、甚太用の穴からひょっこり顔を出しそうで…。 別れはいつ来るかわからない。 いつか別れは必ずやってくるもの。 どのタイミングかなんてわからない。 そればかりを気にしていたんじゃ、今を見失うのではないかと思う。 悲しい事柄を思って思いっきり泣いた後は、しっかり今を見て日々を過ごしていきたいと思う。 インコを飼うのも、別れを先に考えてしまったけど、先のこと悲しんでないで、今、たっぷり遊んで、愛情を注いでやりたいと思う。 時に怒って忘れちゃうけど、子育てだって同じだよね。 何言いたいのかわからなくなってきたわ(。-∀-) とにかく、甚太!ありがとう! 待っててくれたのかな。 最後の時に、一緒にいられて、おくってあげられて、よかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.04.09 22:32:56
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